319. 何者でもない者が生きる哲学  

【2023年11月4日配信】        




考えることがなぜ大切なのか








  



小を積めば即ち大と為る.『報徳記』富田高慶1856  

二宮尊徳翁曰く
「励精小さなる事を勤めば大なる事必ずなるべし。
 小さなる事をゆるがせにする者、大なる事必ず
 できぬものなり」 
   読書のすすめ 背負い歩き考える二宮金治郎
        ロダンの『考える人』よりもりっぱに思える
        薪を負いて名定まる
        損得から尊徳の世へ
           朱買臣




哲学の時代へ(第14回)                                    

 以下の文はkyouseiさんという方のnote

にある文です。偶然みつけ共感するものが

ありこれまで何度か勝手にその文を紹介し

てきました。どこのどなたかまったく存じ

上げませんが、またお叱りを受けるかもし

れませんが、本日掲載の文をご紹介します。

(当講座編集人)          








本当の哲学とはなにか           



note での投稿も長くなった。 連続投稿

370を超えたようだ。そんなことはどう

もいいことだが、ぼくはこれまで「哲学」

だと思って書いていた記事は、「本当に哲

のだろうか」と思うことがよくある。


皆の言う「哲学」は、「○○哲学では…」

難しい話をよく知っている。

ぼくはというと、思考を治療的に使って

状の維持、回復を狙うものだ。

「何が不満か」「何がそうさせるのか」と

いった答えを探すものだ。だから「治療的

哲学」と銘打っているのだが、はたしてそ

れは哲学なのだろうかと思うこともある。


ぼくの哲学は「結果が全て」であり、再

性も求める。結果が出ないとすれば、や

方がまずかったとすぐに修正する。自分

身を実験台にして確かめるのだ。


難しい話を好まないのは「使えない」

だ。使えないものは真理ではないと考え

いる。


だからといって、ぼくの視野が広いかとい

えばそうではなく、個人という狭い世界観

をどう変えるかといったものだ。


「大したことないな」と思われるだろうが、

では、誰がこれまでそのことに挑戦してき

ただろうか。


他人の褌で相撲を取る話ならいくらでもあ

る。傍観者という意味だ。


ぼくの哲学には答えがないかもしれない。

変更し続けるからだが、これは脳の機能に

関連することで重要なのである。


心は脳とは無関係のように言う人もいるが、

認知症の状況を見ても、脳死の話を聞いて

もそう言えるだろうか。言えない。


考えることを考えることが哲学だとぼくは

認識しているので、とりあえず哲学なのだ

ろうけれど、個から全体へとつながる哲学

を目指している。


受け売りの哲学はしないつもりだ。もし、

ぼくの哲学と偉い哲学者と意見が「たまた

ま」一致した時は、ぼくが偉いのではなく

「真理」が偉いのだとわかっていて欲しい。









  〈小社推薦note〉 何よりも問いの立て方がすばらしい



  
新しい思想、哲学、実践、生き方は可能か
  









参考
『論語』学而時習之不亦説乎










2025.7.12
2025.7.12  行田池傍の青葉のモミジ  
氷見市
撮影者・木偶乃坊写楽斎さんお気に入りの樹        





2025.7.11
2025.7.11  比美乃江公園  氷見市
木偶乃坊写楽斎さん撮影












2025.7.5 

2025.7.2 チェン・スウリーさん解説・考察
「成り上がりと失墜の人生」
-貴族社会とイギリスの戦争を壮麗に描く-






参考
当講座記事NO.408から

政治関連有名人ネット人気度番付小社発表

横綱 深田萌絵   立花孝志

大関 飯山陽    有本香

関脇 警察官ゆり  さとうさおり

小結 さゆふらっと さや

前頭 ひろゆき   ホリエモン

前頭 ほんこん   パックン

前頭 見城    ケント・ギルバート

前頭 ロンブー淳  デーブ・スペクター

前頭 デヴィ夫人  ラーム・エマニュエル

前頭 井絵理子  英利アルフィヤ

前頭 石井苗子   山谷えり子

前頭 筒井義信   山尾志桜里

前頭 櫻井よしこ  山根真

前頭 桜井誠    増山誠

前頭 川田龍平   片山安孝

前頭 上川陽子   片山さつき

前頭 笹川堯    鳩山由紀夫

前頭 細川護熙   村山富市

前頭 吉川里奈   青山繁晴

前頭 松川るい   山東昭子

前頭 川志らく  山口那津男


十両 江川紹子   山口敬之

十両 丸川珠代   河井案里

十両 玉川徹    河添恵子

十両 及川幸久   河野太郎

十両 長谷川幸洋  河村たかし

十両 中川郁子   梅村みずほ

十両 井川意高   杉田水脈

十両 高市早苗   水島総

十両 高須克弥   内海聡

十両 高橋はるみ  浜田聡

十両 リハック高橋 藤井聡

十両 高橋洋一   藤岡信勝

十両 高見千咲   林千勝


幕下 高木毅    広瀬めぐみ

幕下 高木かおり  麻生太郎

幕下 高岡達之   田崎史郎

幕下 小池百合子  小泉進次郎

幕下 小泉悠    中村逸郎  

幕下 古市憲寿   古舘伊知郎

幕下 須藤元気   玉木雄一郎

幕下 齋藤元彦   齊藤健一郎

幕下 野田佳彦   茂木健一郎

幕下 島田紳助   須田慎一郎

幕下 花田紀凱   田原総一朗

幕下 竹田恒泰   篠原常一郎

幕下 我那覇真子  玄葉光一郎

幕下 生稲晃子   萩生田光一

幕下 池上彰    手嶋龍一

幕下 岩上安身   石丸伸二

幕下 神保哲生   宮台真司

幕下 神谷宗幣   韓鶴子

幕下 田母神俊雄  鶴保庸介

幕下 新田八朗   野田聖子

幕下 三橋貴明   橋本聖子

幕下 三浦瑠麗   橋下徹

幕下 三原じゅん子 シャドウ岩橋   

幕下 武見敬三   自見英子

幕下 不破哲三   古賀誠

下 二階伸康   前原誠司

幕下 木原誠二   千原せいじ

幕下 松原耕二   百田尚樹

幕下 松井一郎   村上春樹

幕下 山本一太   岡田直樹

幕下 舛添要一   猪瀬直樹

幕下 徳永信一   初鹿野弘樹

幕下 福永活也   内田樹

幕下 岡田克也   八代英輝

幕下 橋口かずや  苫米地英人

幕下 榛葉賀津也  鈴木大地

幕下 前田万葉   鈴木直道

幕下 枝野幸男   鈴木貴子

幕下 日枝久    佐藤正久

幕下 執行草舟   石平

幕下 木村草太   石原伸晃

幕下 馬場伸幸   石丸幸人

幕下 馬淵澄夫   丸山穂高

幕下 音喜多駿   嘉田由紀子

幕下 宮崎駿    有田芳生

幕下 北村晴男   有村治子

幕下 平野雨竜   平沢勝栄

幕下 小野田紀美  大谷光淳

幕下 大野元裕   大谷昭宏

幕下 太田房江   山田宏

幕下 大村秀章   中田宏

幕下 津田大介   中司宏

幕下 中谷元    中曽根弘文

幕下 中条きよし  吉村洋文

幕下 世良公則   世耕弘成

幕下 岸口実    岸博幸

幕下 森健人    馳浩

幕下 森下千里   森屋宏

幕下 森喜朗    森山裕

幕下 森康子    森内浩幸


三段目 森まさこ   宮沢孝幸

三段目 上昌広    尾身茂

三段目 上念司    養老孟司

三段目 下地幹郎   西田昌司

三段目 下村博文   西村康稔

三段目 杉村太蔵   斉木武志

三段目 藤村晃子   茂木敏充

三段目 畝本直美   吉野敏明

三段目 松野明美   芳野友子

三段目 安野貴博   松野博一

三段目 安倍昭恵   松あきら

三段目 安積明子   松田学

三段目 安住淳    牛田茉友

以下省略(敬称略)




    











「生きる条件」ニーチェの話を題材にして考える
「何びともお前のために、まさにお前が生の河を
渡ってゆくべき橋を架けることはできない。それ
ができるのは、お前ひとりのほか誰もいないの
ある」
  フリードリヒ・ニーチェ著
  『反時代的考察』(1876)

「私よりも宣告を申し渡した貴方達の方が
 真理の前に恐怖に震えているじゃないか」










参考
2025.5.29
芸術作品は、うっぷん晴らしではなく
「人生観、情緒、内的現実を表現する」

 成冨ミヲリ著
『絵はすぐに上手くならない
 デッサン・トレーニングの思考法』
(彩流社、2015)





2025.6.20

参考
当講座記事NO.397から
2025.4.16 福永かおるさん
ワタナベケンタロウさんと福岡方言での対話
青山透子・森永卓郎氏の事故原因説への疑問
中曽根康弘首相は乗員乗客救助の米軍の申し出を断わり、
かつ即座に救助の陣頭指揮を取らなかった。最大の問題。
人命尊重の真心、感情、精神、思想、政治理念に欠ける。


ある意味日本一の高校、ここの出身者で
明治以降の日本を創ってきたとも言える。

2025.4.17 福永かおるさん
組合問題、B 737max の危険性などに応える。
フジテレビはじめ日本企業の体質にも繋がる。
JAL123 事故、原発事故、万博会場事故等の
最大要因は、いずれも利権最優先にした故の
設計・施工ミスであったのではないだろうか。
             (当講座編集人)





2025.6.16













2025.6.11 










2025.6.6
 ジャン=ポール・サルトル著
『実存主義とは何か』
  (人文書院、1996)









2025.6.3・4

〈小社推薦論文〉

    松永知子さん(金沢大学4年)卒業論文

 

カントの幸福論

 カント『純粋理性批判』(1781年)

〈小社推薦図書〉  
 
   岩崎武雄著『正しく考えるために』
 (講談社現代新書、1972)

 岩崎武雄著『辯證法 -その批判と展開-』
 (東大学術叢書、1954)
  西田哲学批判
  マルクス主義哲学批判
  ヘーゲルの弁証法
  キェルケゴールの弁証法
  存在の弁証法
  認識の弁証法
  自覚の弁証法
  「弁証法は現在では一般に矛盾の論理すなわち
   形式論理学に言う矛盾律を否定する全く新し
   い論理として考えられているが、実はここに
   われわれの検討すべき根本的な点が存在して
   いるのではないかと思うのである。」
  「弁証法論者達がこの点を全く看過してひたす
   ら弁証法を以て全然矛盾律を否定する新しい
   論理であると考え、これこそ一切の問題を解
   決する強力な論理であるとなしているのは極
   めて非哲学的な態度であると言わねばならな
   い。」

















chazzさんのnote

2025.4.24 
  チャールズ・パース著
『現象学
(勁草書房、1985)
米盛裕二著『アブダクション
 仮説と発見の論理』
(勁草書房、2007)

2023.12.30 
「新しい理論があらわれると、まず、不合理だ
いって攻撃される。次に、それは真理だと認めら
れるが、わかり切ったことで取るに足らないこと
だといわれる。最後に、それはきわめて重要なも
のになって、初めにそれに反対した人々も、その
理論は自分たちが発見したのだといい張るまでに
なってくる。」

ジェームズ氏の言われるとおりではあるが、
普遍性あるものであれば、そのような形で
広められることが普遍性や普遍性に近いこ
との証左となり、むしろ喜ぶべきことでは。
結果に貢献できればそれでよいと考えるが。
広めている人や広められている人の人間性
が問われるにしても。   (当講座編集人)





2025.5.24
  ヤコブ・ホーヴィ著
『予測する心』
(勁草書房、2021)






2025.5.25









2025.5.27










2025.5.30
芸術作品は、うっぷん晴らしではなく
「人生観、情緒、内的現実を表現する」
主観的生命の客観化


参考

note、obakeweb
 S.K.ランガー著
『シンボルの哲学』
(岩波文庫、2020)
 S.K.ランガー著
『芸術とは何か』
(岩波新書、1967)



































2025.4.7 




2025.4.23
参考
2025.3.17 
  カトリーヌ・マラブー著
『ヘーゲルの未来
 可塑性・時間性、弁証法』
 西山雄二訳
(未来社、2005)
 カトリーヌ・マラブー著
『泥棒! アナキズムと哲学』
(青土社、2024.7










2025.5.17 

当講座記事NO.401、394から
2025.5.17 木偶乃坊写楽斎さん撮影
きょうの大公孫樹
大公孫樹の傍に生えるイロハモミジの新芽





2025.5.18 

2025.5.17 毎日新聞
「世界一貧しい大統領」
『ホセ・ムヒカ 自由への挑戦』
   マウリシオ・ラブフェッティ著
(プレジデント社、2023)






  













 ミジンコ
   ヤリイカ
     松本元
 コンラート・ローレンツ著
『人イヌにあう』小原秀雄訳
(ハヤカワ・ノンフィクション文庫、2009)





当講座記事NO.373から

2024.12.27 大人の国語便覧、うえのあいさん

一葉が失恋した妹に贈った和歌
いでや君などさは寝ぬぞぬばたまの
夜は闇ぞかし世は闇ぞかし

年のはじめ戦地にある人をおもひて(1895年)
おく霜の消えをあらそふ人も有を
いははんものかあら玉のとし

敷嶋のやまとますらをにえにして
いくらかえたるもろこしの原

「どうして私をお札なんかに、腹立ちますわ」
右から一葉、母たき、妹くに
森鷗外の一葉葬儀馬上参列を断った妹は立派


2025.1.1 ドンマッツさん
人類の最大課題
声なき声を聴く
男性は家事労働から始めよ




 森山至貴著
 『10代から知っておきたい
   女性を閉じこめる「ずるい言葉」』
(WAVE出版、2023)










当講座記事NO.274、375から

    優曇花の朝 日の出直前の仏島と富山湾

   氷見と七尾の県境   山並みの先は糸魚川

    これから糸魚川の海岸辺りから陽が昇る 

    朝焼けの紫が紅色に溶け込んでいく  

  2019.4.5  木偶乃坊写楽斎さん撮影






『ラ・ロシュフコー箴言集』
 二宮フサ訳
(岩波文庫、1989)































2025.1.23 現代ビジネスのスクープ










2025.2.10・11































note、obakeweb

 S.K.ランガー著
『シンボルの哲学』
(岩波文庫、2020)
 S.K.ランガー著
『芸術とは何か』
(岩波新書、1967)

237 当講座登場作家とその作品・書籍紹介




2025.2.27





2025.2.28





2025.3.1





2025.3.2、3.3、3.4











当講座記事NO.280から

  熊谷守一著
『わたしはわたし』
(求龍堂、2020)

熊谷守一埋葬場所(映像あり)
小村大樹さんブログ「歴史が眠る多磨霊園」から
「歴史が眠る多摩霊園」
  小村大樹著
『歴史が眠る多磨霊園』
 (花伝社、2019)





2025.3.11
 飯盛元章著
 『暗黒の形而上学
    触れられない世界の哲学』
 (青土社、2024)





2025.3.17 
  カトリーヌ・マラブー著
『ヘーゲルの未来
 可塑性・時間性、弁証法』
 西山雄二訳
(未来社、2005)














  「何かを為せ、繰り返し為せ、朝から晩まで為せ、
 寝ているときは夢を見よ、そして、それを立派に
 為すことだけを、ほかならぬ私一人にできる限り
 立派に為すことだけを、ひたすら考えよ」ニーチェ






国を守ること、家族を守ることとは

参考
当講座記事NO.356から 
2024.8.15 TBS
鹿児島の特攻資料館を見学することは何ら批判される
ことではない。行って見てみることは何の問題もない。
どこにでも行って、見て、学ぶことはできるのである。
問われるのは、資料館の在り方や自分自身の生き方や
特攻隊や戦争をどのように考えたかということである。
また、早田選手の発言を批判・賛同する人がいるなら、
その理由を述べるべきである。そして対話すればよい。
                 (当講座編集人)

特攻兵の出撃を見送る知覧高等女学校の
生徒たち(1945.4.12・撮影 毎日新聞)
当講座記事NO.182、264から

〈小社推薦図書〉
  (岩波文庫、1995)

  プラトン著『パイドロス』
(藤沢令夫訳、岩波文庫、1967) 
   ソクラテスは、本を書かない。
(書いたのは、プラトンである)
   心を開いて通わせて対話する。
   生きた智慧が互いに飛び交う。


2024.7.18 当講座記事NO.348から
軍国少年少女の授業  教育映画『戦ふ少国民』
1944電通製作  国民皆兵教育
戦後、校長はじめ教員はその後どうしたのだろうか
国家の要請に応える姿勢、体質だけは一貫している
 「ススメ ススメ ヘイタイ ススメ」







〈小社推薦論文〉

  当講座記事NO.208、226から  

   松永知子さん(金沢大学4年)

 卒業論文

 

カントの幸福論

 カント『純粋理性批判』(1781年)

 カント『実践理性批判』(1788年)

 カント『判断力批判』(1790年) 


     当講座記事NO.274から
                     この説法を何と聴けばいいのか
                     カントの「物自体」の内実かも






「主観的感情の客観化」
「熟考もしくは理解を促す可能性をもつもの」







ひとりひとりが自分の思想をもつことが大切
    水木しげる著『ラバウル戦記』
     (ちくま文庫、1997)

参考
当講座記事NO.300、佐藤章さんの解説から
憲法記念日に相応しい気合いが入った核心の憲法解説
またしても感涙
鈴木安蔵憲法草案要綱」起草 (1945.12.26 官邸提出)
ジョン・ロック. ジャンジャック・ルソーの思想が源泉
統治二論ジョン・ロック著
人間悟性論ジョン・ロック著
 イギリス経験論

社会契約論ジャンジャック・ルソー著
エミールジャンジャック・ルソー著
 カントの散歩を忘れさせた書

鳥尾鶴代

 陰の功労者 

憲法は、「国民が天皇、摂政、政府、国務大臣、政治家、
裁判官その他の公務員に対して突き付ける命令書」である。
金森徳次郎 戦後吉田内閣の憲法担当国務大臣
日本国憲法第54条第2項
衆議院が解散されたときは、参議院は、同時に閉会となる。
但し、内閣は、国に緊急の必要があるときは、参議院の緊
急集会を求めることができる。
日本国憲法第99条
天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公
務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負う。

進次郎総理になると純一郎の二の舞い





生きることを簡単にするには
才能や能力から離れることだ。
常に心の動きには自由がある。


















斎藤元彦兵庫県知事の問題は考え直すべきである。






他人の犠牲にならない生き方
他人を犠牲にしない生き方
  アイン・ランド著『水源』
  藤森かよこ訳
(ビジネス社、2004)






2024.12.29・30・31 人間というもの

 










                 人間とはなにか


 成冨ミヲリ著
『絵はすぐに上手くならない
 デッサン・トレーニングの思考法』
(彩流社、2015)



「新しい理論があらわれると、まず、不合理だ
いって攻撃される。次に、それは真理だと認めら
れるが、わかり切ったことで取るに足らないこと
だといわれる。最後に、それはきわめて重要なも
のになって、初めにそれに反対した人々も、その
理論は自分たちが発見したのだといい張るまでに
なってくる。」

ジェームズ氏の言われるとおりではあるが、
普遍性あるものであれば、そのような形で
広められることが普遍性や普遍性に近いこ
との証左となり、むしろ喜ぶべきことでは。
結果に貢献できればそれでよいと考えるが。
広めている人や広められている人の人間性
が問われるにしても。   (当講座編集人)



当講座記事NO.274から、阿部信幾さん
当講座記事NO.279から




『意思と表象としての世界』(1819)


「人間はすべて理性あるものは同胞であること、
   また、あらゆる人の世話をすることが人間の
   自然の性にかなうことである」
『マルクス・アウレーリウス自省録』
(神谷美恵子訳、岩波文庫、2007)


「生きる条件」ニーチェの話を題材にして考える
「何びともお前のために、まさにお前が生の河を
渡ってゆくべき橋を架けることはできない。それ
ができるのは、お前ひとりのほか誰もいないの
ある」
  フリードリヒ・ニーチェ著
  『反時代的考察』(1876)

「私よりも宣告を申し渡した貴方達の方が
 真理の前に恐怖に震えているじゃないか」


小池百合子や三浦瑠麗らは心の病気ということに

「芸術の本質は感情の表現である」
「生きる本質は信念の表出である」
井奥陽子著『近代美学入門』
(ちくま新書、2023)

制作物の制作者の意図に普遍性が含まれているか


ゲルハルト・エルンスト著
『哲学のきほん』(岡本朋子訳)
(早川書房、2017)






当講座記事NO.348から
2024.6.30 毎日新聞
(鼓直訳、新潮社、2024.6.26)

当講座記事NO.302、311、319、328から
  読書でしか得られない価値

ホルヘ・ルイス・ボルヘス

『悪党列伝』(晶文社、1976)

叱られて

 

 
マリア・コダマ・シュヴァイツァーとボルヘス








「粘土塀」改題『終わりし道の標べに』(1948)
』(月曜書房、1951)
『少女と魚』(戯曲、1953)
『兵士脱走』(ラジオドラマ、1957)
砂の女(新潮社、1962)





過去を呼び覚ます記憶、精神の力
「知性」は「勇気」の下僕である  
文字なき世の人々の心を読む宣長
本を書かなかったソクラテス、本を書いたプラトン
「話す」ことと「書く」ことの違い

『パイドロス』心を開いて通わせ
対話する。生きた智慧が飛び交う。

本当の思想的・学問的論争とは
戦前の日本におけるマルクス主義の二大潮流
講座派と労農派について
講座派 平野義太郎、山田盛太郎、野呂栄太郎
労農派 大森義太郎、山川均、山川菊栄

中野重治の福井丸岡の田舎の親父の心を忘れるな
佐野学、鍋山貞親、宮本顕治、現保守主義者批判
中野重治『村の家』(1935年)
中野重治・原泉夫妻と娘の卯女(1947)


2024.7.6 本物の保守とは
山崎行太郎著『小説山川方夫伝』
(反時代出版、2024.7.27)
自著紹介

山崎行太郎『毒蛇山荘日記』から
2024.6.29 江藤淳とその時代


日中国交正常化の影の立役者・木村武雄
  坪内隆彦著
『木村武雄の日中国交正常化』
(望楠書房、2022)





 図書館へ行く道を
  きいている
  あのおじさんはきっと
  好い人にちがいない!

    気仙沼と全世界の
  図書館さまへ                  







〈小社推薦図書〉

  当講座記事NO.249、279から

  

親鸞『教行信証』(1224年)

   

  阿部信幾さん




〈小社推薦図書〉  
 
   岩崎武雄著『正しく考えるために』
 (講談社現代新書、1972)

 岩崎武雄著『辯證法 -その批判と展開-』
 (東大学術叢書、1954)
  西田哲学批判
  マルクス主義哲学批判
  ヘーゲルの弁証法
  キェルケゴールの弁証法
  存在の弁証法
  認識の弁証法
  自覚の弁証法
  「弁証法は現在では一般に矛盾の論理すなわち
   形式論理学に言う矛盾律を否定する全く新し
   い論理として考えられているが、実はここに
   われわれの検討すべき根本的な点が存在して
   いるのではないかと思うのである。」
  「弁証法論者達がこの点を全く看過してひたす
   ら弁証法を以て全然矛盾律を否定する新しい
   論理であると考え、これこそ一切の問題を解
   決する強力な論理であるとなしているのは極
   めて非哲学的な態度であると言わねばならな
   い。」









人気の記事(過去30日)

404. 来たる時代への提言(14)

【2025年6月6日配信】         401 来たる時代への提言(13) からの続き      393 当記事最新順 .              237 当講座登場作家とその作品・書籍紹介 .              政治、ジャーナリズム、思想、文化を考える 新しい思想、哲学は可能か               2025.5.27 チェン・スウリーさん解説・考察 一番大切なものは何? 映画『アパートの鍵貸します』 2025.5.28 田中宇の国際ニュース解説 トランプの目くらまし策、習近平の孫子の兵法 2025.5.28 森哲子事務所 文芸評論家・山崎行太郎さん 池内恵氏と飯山陽氏の裁判闘争等から考える だれにもできないユニークな指摘、解説 東京大学が夏目漱石、三島由紀夫、小林秀雄、 柄谷行人らをつくるのではない。その人物の 功績によって母校の名が偶々揚がるのである。 厳しいクリティーク・批評のないところには 文学、音楽、美術、映画、言論、政治、思想、 ジャーナリズムは育たない。批評家、芸術家、 学者、思想家、ジャーナリストがいないのは 厳しいクリティーク・批評がないからである。 345 東京の空は何色.小池学歴詐称問題に想う 2025.5.28 佐藤章さん 前日に引き続き斎藤兵庫県知事に怒りの解説 逆転の展開、井ノ本知明氏が反省の事実供述 決着をつける大決断 「オレは逮捕されることも覚悟したよ。 県民局長には心の底から謝りたいんだ。 もう 知事と副知事の犠牲になるもんか」 人心を甦らせた井ノ本知明氏に贈る歌 平浩二『バスストップ』 大藤史『バスストップ』 2025.5.28 産経新聞 片山安孝・兵庫県元副知事の現在の動向は 片山氏には自首する勇気がないのだろうか。 事件当初から事件の黒幕は片山副知事だと 確信している。即ち県民局長の公益通報が なされた直後から、県当局の対応はすべて 斎藤知事の無能、威光、諸権限を利用して 片山氏が発案、実行、命令してきたもので あろう。それは片山氏が副知事を辞任した あとも今なお続いている。無能斎藤知事は 片山氏の指示にずっと縋って生きてきたが、 現在に至ってもこれまでの自身の諸言動の 愚かさに気づいていないようだ。これから 片山氏の罪も担わざるをえない。ただただ 哀れである。片山氏のバックに何があるか、 これか...

307. 職人の心意気 -「技」の文化 -

 【2023年7月3日配信】             手作りへのいざない       -「技」の文化-       縫い針のひとはりに込める夢             敦賀市 宮岸 かなえ            てのひらに落ちる雨滴が灯をともす                    鹿児島市 井上 治朗                        器(うつわ)  器への思い                        九谷焼絵付師  宮保 英明         用という約束の形を提供しながら、その 形の中でどれだけ新鮮な自身の感覚を保ち 得るか、どんな可能性を引き出し得るか、 自身を試す姿勢で器と向かい合いたい。  自意識による変身、習慣のタガをはずし、 本来まったく自由に扱える創作表現への自 意識を、材質としての焼きものにぶつけた い。  盛られる料理に好かれる器。使いよくて 楽しくて、ついつい使ってしまう器。見た 目に静かで、しかし強い存在感を持ち、素 直に語りかけてくる。そんなものを心がけ てつくりたい。 みやぼ ひであき 20歳から絵付けをはじめる。 1950年石川県白山市生まれ。 石川県加賀市日谷(ひのや)在住。 日谷川をはさんで両側に民家と山が並ぶ。 谷間の村・日谷の向こうには人はいない。 宮保家の裏もすでに森である。 仕事をするのにいい場所をさがし歩き、 1984年の夏、白山市から引っ越してきた。 「ときどき熊が顔を出す」と妻の文枝さん。 小社発行・『北陸の燈』第4号より 撮影・八幡スタジオ 当講座記事NO.21、249再掲 当講座記事NO.223、「職」に関する記事から     芭蕉布ムーディー綾番匠くずし 平良 敏子   鋏 川澄 巌  文駒縫(あやこまぬい) 竹内 功   匠  足立区が誇る「現代の名工」    当講座記事NO.269、「世界屈指の技と清ら」から   流し猫壺 河井 寛次郎      「祖父寛次郎を語る」鷺 珠江さん     当講座記事NO.280、「湯の人(4)」から   樹 -卒業制作- 青木 春美     当講座記事NO.22、「織を通して学んだこと」から...

224. 天と地をつなぐ「おわらの風」

【2022年1月22日配信】   大寒           七尾市 石島 瑞枝             雪解けの春風を待つ坂の町               秋風 (2023.9.3)            横浜市 髙祖 路子    夜流しの音色に染まる坂の街                         鏡町地方衆、先人のご苦労をしのびその息吹に応える夜流し .  今町のおわら .      2023.9.3 最終日、西町青年団最終おわらの舞い .                               撮影 木偶乃坊写楽斎さん         〈参考〉                               越中八尾おわら風の盆               「深夜の夜ながし」      日本と日本人が失くしてしまった、  奪 われてしまった温かい心情、 郷愁  --それらを求めて各地から 数多の  見物者 が、 魅入られたかのように、  取りもどす か の ように八尾へ と 足を  運 ぶ の だろうか。  高橋治と石川さゆりの『風の盆恋歌』  の影響が大きいとも八尾ではいわれ  て いる。言葉と 歌の 力のすごさか。  事実、この 歌 の前と後とでは、風の  盆訪問 者 数に圧倒的な差がある。  紅白で、「命を賭けてくつ がえす」  と、着物の 袖 を 強く 握りしめ 揺さぶ  り ながらうた った 「くつがえす」の  一語の中に、日本の 歌手 として歩ん  できた 石川さゆりの、 自 らの心の奥  底にある深い 懐 いをも 包んだ 全 情念  が 込め ら れて い る。  旅人の多くが八尾に滞在してい る中、  わずかのさすがの通だけが、おわら  本来 の良 さ が漂っている深夜の夜流  し の、 後ろ姿を見ている。個性 ある  いで たちもすばらしい。  おわらは見せるものなのか、見られ  るこ とを意識すらせずに心ゆく まで  自ら楽しむものなのか。あるいはま  た、…… …… 高橋治と 石川さゆりは、  諸々のことを考える、見直すための  たいへ ん な「契機」 を 与 えて くれ た  ので ある 。    個人的な所感を...

401. 来たる時代への提言(13)

【2025年5月17日配信】              397 来たる時代への提言(12) からの続き 393 当記事最新順 . 237 当講座登場作家とその作品・書籍紹介 .                                       そがみまこ『故郷(ふるさと)』   『朧月夜』     作詩者高野辰之の歌碑と像が故郷中野市に                    当講座記事の開き方              「現代の声」講座へアクセスをいただき  有り難うございます。  この講座の趣旨は、「講座の開設にあた って」を見ていただければ幸いです。  当講座を自由に使っていただければ嬉し く思います。   各記事タイトルまたは「続きを読む」を 左クリックすると記事が出てきます。  画面右側目次と併せて何か参考になれば 幸いです。   また、当講座へのご寄稿や当講座記事の 内容等についてのご批判、ご意見、ご感想 など次のメール宛にていつでもいただけれ ばなお有り難いです。   (当講座編集人)    gendainokoe@gmail.com      当講座の画面にある「前の投稿」を左ク リックすると各記事の冒頭部分が順次出て きます。  「ホーム」を左クリックすると一番最初 の画面に戻ります。  「新しい投稿」を左クリックすると一つ 前の画面に戻ります。  また、画面右側の目次の各記事タイトル を左クリックすると、その記事がすぐに出 てきます。目次の NO.215 以降の記事は、 各月別にまとめてあります。「過去の記事」 を適宜左クリックするとタイトルが出てき ます。  「人気の記事」は、最近一ヶ月間にアク セスが多かった記事10本を上から人気順に 紹介してあります。  各記事中の写真は、写真の中または右横 を左クリックすると拡大できます。          政治、ジャーナリズム、思想、文化を考える 新しい思想、哲学は可能か                 2025.5.15 日刊スポーツ 国民民主が他党前元国会議員を参院選比例擁立 須藤元気、山尾志桜里、足立康史、薬師寺道代、 玉木雄一郎各氏の節操なき無反省不可思議論理。 「国会議員でいたい」「政党のトップでいたい」、 これでは斎...

328. ふるさとなまり

 【2024年1月28日配信】   おばばの言葉                       白山市 番匠 俊行                                私の両親は石川県石川郡美川町(現白山 市)に生まれ育ちました。両親のそれぞれ の両親も同町の生まれ、育ちです。除籍簿 を見ると、私の先祖は全員、明治初期から 同町の住人でした。  私は高校時代まで美川で育ち、そのあと 関東の大学を卒業し、宮城県内で就職し、 現在、郷里の美川で塾教師をしています。  私の祖母は1900年生まれで伝統産業 の美川刺繍をしていました。亡くなるまで 町から一歩も出たことがなく、町の人たち との会話を楽しみに生きていたようです。  その会話を耳にした一端をご紹介します。  美川町は手取川の河口の町で日本海に面 しています。作家の島田清次郎、詩人の邑 井武雄、政治家の奥田敬和、歌手の浅川マ キ、五輪トランポリン選手の中田大輔らの 出身地でもあります。  「美川弁」といってもいい言葉は、隣町 の能美郡根上町(現能美市)や能美郡川北 村(現能美郡川北町)、石川郡松任町(旧 松任市、現白山市)ともちょっと異なって いると思います。  私は金沢市内の高校に通ったのですが、 私の話す言葉がおかしいと、いつも友人に 笑われていました。言葉だけで伝えるのは 難しいのですが、動詞、形容詞、形容動詞 のエ音便がイ音便になったり、また、人名 や名詞の発音のアクセントや抑揚、強弱、 長短が独特みたいです。  鹿児島弁が混じっているのではないかと 言う人もいます。もしそうであれば、最初 の石川県庁が美川町に置かれたことと関係 しているのかもしれません。内田政風とい う薩摩藩士がトップとなりはるばるこの町 にやって来たと聞いています。ひょうきん な美川の人たちが薩摩から来た役人たちの 言葉をおもしろがって真似して、流行らせ、 それがそのまま一部根づいたのではないか と思ったりもしています。  内田はなぜか金沢県とすることを拒否し、 県名を石川郡から拝借して石川県にし、さ らに「美川県」にとまで県名をかえようと したと聞きます。石川県はあわや美川県に なっていた可能性もあったということです。  これはこれでおもしろい話ですが、内田 は、美川町を中心にした金沢以上の新たな ...

396. 冴え澄みわたる母音の響き

 【2025年4月10日配信】                           近藤佳星がうたう世界最高民謡『追分』 .                      かもめの啼く音に ふと目をさまし     あれが 蝦夷地の 山かいな           氷見市松田江の長浜から富山湾.立山連峰                              渋谿をさしてわが行くこの浜に 月夜飽きてむ馬しまし停め  大伴家持(万葉集巻19・4206)     中央が劔岳  右に立山  左に毛勝三山  手前に虻ヶ島                  2025.3.21  撮影  木偶乃坊写楽斎さん      日の出前の富山湾氷見海岸と阿尾城址                 近藤佳星『江差追分』 .                                 『江差追分』 栴檀は双葉より香し                                                      山本恵美『江差追分』 .                   かもめの啼く音に ふと目をさまし  あれが蝦夷地の 山かいな 忍路高島 およびもないが  せめて歌棄 磯谷まで 二代目・近江八声がうたう 船は船頭の うたごえのせて はやる心も 波まかせ 『江差追分』模範指導、弟子が日本一に   体いっぱい、腹の底から全力で声を出す 話が難しすぎてうたえなくなる 大滝秀治の演劇論を聞くが如く    追分を運んだ北前船   当講座記事NO.330から 2024.9.23  朝日新聞   「江差追分は海の歌」 近藤佳星さん 北海道千歳市立北斗中学1年 これまでにない独自...

365. 瓊音(ぬなと)のひびき

 【2024年10月5日配信】   縄文の調べ 第二楽章 .  白山に秘められた日本建国の真実      追悼    長野県 中野市  文明アナリスト   新井  信介         共振する縄文の心・翡翠の 波形       -泰澄の白山開山の意味-                                                                               白山は縄文時代からの山として人々の信 仰を集めてきた。六千年前、日本列島では、   お互いの命の響きを正確に伝え合う共振装 置としてヒスイを発見し、大切に身に着け 出した。その信仰の中心に最も響きの分か る女神を選び、ヌナカワ姫と代々呼ばれ続 けた。太古の時代から白山の存在は、北の 日本海と南の太平洋へと流れ行く命の水を 分け恵む特別な水分(みくまり)の山だっ た。そんな日本列島に憧れ入植した人たち から、命を産み育てる力はイザナミと呼ば れ、人々はこの力を、水そのものと同一に 見ていたのだ。                           一方で、国や統治体のことをイザナギと   呼んだ。これらは陰と陽のように表裏を成   し、この二つの力がこれまでの日本国を導   いてきた。しかし令和が始まった今、日本   国というこの統治体は人々の幸福よりも経   済の発展を重視し、マネーの追求に明け暮   れ、その結果多くの問題と疑問と苦痛を人   々にもたらしてきた。そして今、かつて経   験したことがないような、先行きの見えな   い不安が日本人と社会を覆っている。                               さらに今、縄文から続く六千年来の人々   の覚醒が静かに始まった。                                    白山には三つの入口がある。一つは加賀   から入る道で、ここは古代に崇...

275. スポーツを文化に

【2022年10月10日配信】      「学生野球考」         慶應義塾大学野球部監督   前田 祐吉                              史上最高演技    中国・張博恒(左)と台湾・唐嘉鴻   唐 「こんなのもらっちゃったよオレ」   張 「よかったらオイラのもあげるよ」   唐 「そっちのは錆びてるみたいだね」   張 「ほんとだ。だったら交換してよ」   唐 「ならオレのも持ってけよ」            石原裕次郎『錆びたナイフ』   史上最高選手      勇気ある発言   「オンニ、ここで記念に一緒に撮りましょ」   「オレは笑いをこらえるが、笑って何が悪いんだ」    台湾、中国、日本、コロンビア  体操鉄棒4選手      葉隠・武士道を覆す号泣                       「サード!もう一丁!」「ヨーシこい」 と いう元気な掛け声の間に、「カーン」と いう 快いバットの音がひびくグラウンドが 私の職 場である。だれもが真剣に野球に取 り組み、 どの顔もスポーツの喜びに輝いて いる。息子 ほどの年齢の青年たちに囲まれ、 好きな野球 に打ち込むことのできる私は、 つくづく、し あわせ者だと思う。  学生野球は教育の一環であるとか、野球 は人間形成の手段であるということがいわ れるが、私の場合、ほとんどそんな意識は ないし、まして自分が教育者だとも思わな い。どうしたらすべての野球部員がもっと 野球を楽しめるようになるのか、どうした らもっと強いチームになって、試合に勝ち、 選手と喜びを共にできるのか、ということ ばかり考えている。  野球に限らず、およそすべてのスポーツ は、好きな者同志が集まって、思いきり身 体を動かして楽しむためのもので、それに よって何の利益も求めないという、極めて 人間的な、文化の一形態である。百メート ルをどんなに早く走ろうと、ボールをどれ だけ遠くへカッ飛ばそうと、人間の実生活 には何の役にも立たない。しかし、短距離 走者はたった百分の一秒のタイムを縮める ために骨身をけずり、野球選手は十回の打 席にたった三本のヒットを打つために若い エネルギーを...

381. 混迷する現代と統一協会(2)

 【2025年2月26日配信】        親友ヨッチにささげる手記          -最期まで友情を信じて-                  石川県河北郡津幡町                 書店員 22歳  酒井 由記子  人は、どんな人と巡り合うか、どんな本 と出会うかによって人生が決まってくると、 ある作家が述べていたのをふと思い出す。 私にとってはまさにそうであった。出会っ た人達も書物もとても大きな影響を残し、 忘れられない出来事となっていったのであ る。   一、高校生の頃  今から六年前(1977年)、私は金沢 二水高校の二年生であった。いや二年生と いうより吹奏楽部生というほうが適切であ るほど私は部活動に情熱を注ぎ込んでいた。 みんなでマラソン、腹筋運動をしてからだ を鍛えあげ、各パートごとでロングトーン をして基礎固めをなして、全員そろって校 舎中いっぱいに響きわたるハーモニーを歌 いあげる。それは、先輩、後輩、仲間達の 一致によって一つの音楽をつくり出すとい う喜びを存分に味わった私の青春時代の真 っ盛りであった。ただ残念なことは、部活 動に熱中すればするほど勉強のほうはさっ ぱり力がはいらなかったことである。中学 生のときは、「進学校にはいるために」と いうただそれだけの目的で受験勉強ができ た。しかし、いざ高校にはいってみると、 また「いい大学にはいるために」と先生方 が口をすっぱくして押しまくる文句に素直 になれなかった。勉強する本当の意味が見 出せなかったのである。その頃から、私は 人間は何のために生きるのだろうかという ことまで突っ込んで考えるようになってい った。  父母が書店を経営しているため本は充分 にあり、書物を読むことによって答えを見 出そうとした。私の強い求めに応じるかの ように一冊の本が転がり込んできた。クリ スチャン作家である三浦綾子さんの『あさ っての風』という随筆集であった。聖書の 言葉がそこに登場しており、それはズシリ と心に響いたのである。その本に魅せられ て三浦さんの自叙伝も何冊か読み進めてい った。しだいに私の魂は、人間をはるかに 越えた大いなる存在があることを感じてい った。確信までは至らなかったけれども、 それらの本...
         柿岡 時正
         廣田 克昭
         酒井 與郎
         黒沢  靖
         神尾 和子
         前田 祐吉
         廣田 克昭
         伊藤 正孝
         柿岡 時正
         広瀬 心二郎
         七尾 政治
         辰巳 国雄
         大山 文人
         島田 清次郎
         鶴   彬
         西山 誠一
         荒木田 岳
         加納 韻泉
         沢田 喜誠
         島谷 吾六
         宮保 英明
         青木 晴美
         山本 智美
         匂  咲子
         浅井 恒子
         浜田 弥生
         遠田 千鶴子
         米谷 艶子
         大矢場 雅楽子
         舘田 信子
         酒井 由記子
         酒井 由記子
         竹内 緋紗子
         幸村  明
         梅  時雄
         家永 三郎
         下村 利明
         廣田 克昭
         早津 美寿々
         木村 美津子
         酒匂 浩三
         永原 百合子
         竹津 清樹
         階戸 陽太
         山本 孝志
         谷口 留美
         早津 美寿々
         坂井 耕吉
         伊佐田 哲朗
         舘田 志保
         中田 美保
         北崎 誠一
         森  鈴井
         正見  巖
         正見  巖
         貝野  亨
         竹内 緋紗子
         滋野 真祐美
         佐伯 正博
         広瀬 心二郎
         西野 雅治
         竹内 緋紗子
         早津 美寿々
         御堂河内 四市
         酒井 與郎
         石崎 光春
         小林 ときお
         小川 文人
         広瀬 心二郎
         波佐場 義隆
         石黒 優香里
         沖崎 信繁
         山浦  元
         船橋 夕有子
         米谷 艶子
       ジョアキン・モンテイロ
         遠藤  一
         谷野 あづさ
         梅田 喜代美
         小林 ときお
         中島 孝男
         中村 秀人
         竹内 緋紗子
         笠尾  実
         前田 佐智子
         桐生 和郎
         伊勢谷 業
         伊勢谷 功
         中川 清基
         北出  晃
         北出  晃
         広瀬 心二郎
         石黒 優香里
         濱田 愛莉
         伊勢谷 功
         伊勢谷 功
         加納 実紀代
         細山田 三精
         杉浦 麻有子
         半田 ひとみ
         早津 美寿々
         広瀬 心二郎
         石黒 優香里
         若林 忠司
         若林 忠司
         橋本 美濃里
         田代 真理子
         花水 真希
         村田 啓子
         滋野 弘美
         若林 忠司
         吉本 行光
         早津 美寿々
         竹内 緋紗子
         市来 信夫
         西田 瑤子
         西田 瑤子
         高木 智子
         金森 燁子
         坂本 淑絵
         小見山 薫子
         広瀬 心二郎
         横井 瑠璃子
         野川 信治朗
         黒谷 幸子
         福永 和恵
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         秋山 郁美
         加藤 蒼汰
         森本 比奈子
         森本 比奈子
         吉村 三七治
         石崎 光春
         前田 佐智子
         前田 佐智子
         前田 佐智子
         前田 佐智子
         中野 喜佐雄
         八木  正
         堀  勇蔵
         家永 三郎
         広瀬 心二郎
         菅野 千鶴子
         海野 啓子
         菅野 千鶴子
         海野 啓子
         石井 洋三
         小島 孝一
         キャリー・マディ
         谷本 誠一
         宇部  功
         竹内 緋紗子
         谷本 誠一
         酒井 伸雄
163、コロナ禍の医療現場リポート
         竹口 昌志
164、この世とコロナと生き方を問う
         小社発信記事
165、コロナの風向きを変える取材
         橋本 美濃里
166、英断の新聞意見広告
         小社発信記事
167、ワクチン接種をしてしまった方へ
         小社発信記事
168、真実と反骨の質問
         小社発信記事
169、世論を逆転する記者会見
         小社発信記事
170、世界に響けこの音この歌この踊り
         小社発信記事
171、命の責任はだれにあるのか
         小社発信記事
172、歌人・芦田高子を偲ぶ(1)
         若林 忠司
173、歌人・芦田高子を偲ぶ(2)
         若林 忠司
174、歌人・芦田高子を偲ぶ(3)
         若林 忠司
175、ノーマスク学校生活宣言
         こいわし広島
176、白山に秘められた日本建国の真実
         新井 信介
177、G線上のアリア
         石黒 優香里
178、世界最高の笑顔
         小社発信記事
179、不戦の誓い(2)
         酒井 與郎
180、不戦の誓い(3)
         酒井 與郎
181、不戦の誓い(4)
         酒井 與郎
182、まだ軍服を着せますか?
         小社発信記事
183、現代時事川柳(六)
         早津 美寿々
184、翡翠の里・高志の海原
         永井 則子
185、命のおくりもの
         竹津 美綺 
186、魔法の喫茶店
         小川 文人 
187、市民メディアの役割を考える
         馬場 禎子 
188、当季雑詠
         表 古主衣 
189、「緑」に因んで
         吉村 三七治 
190、「鶴彬」特別授業感想文
         小社発信記事
191、「社会の木鐸」を失った記事
         小社発信記事
192、朝露(아침이슬)
         坂本 淑絵
193、変わりつつある世論
         小社発信記事
194、ミニコミ紙「ローカル列車」
         赤井 武治
195、コロナの本当の本質を問う①
         矢田 嘉伸
196、秋
         鈴木 きく
197、コロナの本当の本質を問う②
         矢田 嘉伸
198、人間ロボットからの解放
         清水 世織
199、コロナの本当の本質を問う③
         矢田 嘉伸
200、蟹
         加納 韻泉
201、雨降る永東橋
         坂本 淑絵
202、総選挙をふりかえって
         岩井 奏太
203、ファイザーの論理
         小社発信記事
204、コロナの本当の本質を問う④
         矢田 嘉伸
205、湯の人(その2)
         加藤 蒼汰
206、コロナの本当の本質を問う⑤
         矢田 嘉伸
207、哲学の時代へ(第1回)
         小社発信記事
208、哲学の時代へ(第2回)
         小川 文人
209、コロナの本当の本質を問う⑥
         矢田 嘉伸
210、読者・投稿者の方々へお願い
         小社発信記事
211、哲学の時代へ(第3回)
         小社発信記事
212、哲学の時代へ(第4回)
         小社発信記事
213、小説『金澤夜景』(2)
         広瀬 心二郎
214、小説『金澤夜景』(3)
         広瀬 心二郎