【2022年10月10日配信】
「学生野球考」
慶應義塾大学野球部監督 前田 祐吉

史上最高演技

史上最高選手

勇気ある発言

「オンニ、ここで記念に一緒に撮りましょ」

「オレは笑わないが、笑って何が悪いんだ」
葉隠・武士道を覆す号泣



「サード!もう一丁!」「ヨーシこい」
という元気な掛け声の間に、「カーン」と
いう快いバットの音がひびくグラウンドが
私の職場である。だれもが真剣に野球に取
り組み、どの顔もスポーツの喜びに輝いて
いる。息子ほどの年齢の青年たちに囲まれ、
好きな野球に打ち込むことのできる私は、
つくづく、しあわせ者だと思う。
学生野球は教育の一環であるとか、野球
は人間形成の手段であるということがいわ
れるが、私の場合、ほとんどそんな意識は
ないし、まして自分が教育者だとも思わな
い。どうしたらすべての野球部員がもっと
野球を楽しめるようになるのか、どうした
らもっと強いチームになって、試合に勝ち、
選手と喜びを共にできるのか、ということ
ばかり考えている。
野球に限らず、およそすべてのスポーツ
は、好きな者同志が集まって、思いきり身
体を動かして楽しむためのもので、それに
よって何の利益も求めないという、極めて
人間的な、文化の一形態である。百メート
ルをどんなに早く走ろうと、ボールをどれ
だけ遠くへカッ飛ばそうと、人間の実生活
には何の役にも立たない。しかし、短距離
走者はたった百分の一秒のタイムを縮める
ために骨身をけずり、野球選手は十回の打
席にたった三本のヒットを打つために若い
エネルギーを燃やす。その理由は、走るこ
とが楽しく、打つことが面白いからにすぎ
ない。さらにいえば、より早く走るための
努力の積み重ねが何物にも替えがたい喜び
であり、より良く打つための苦心と練習そ
のものに、生きがいが感じられるからであ
る。
このように、スポーツは余暇を楽しみ、
生活を充実させるための手段で、それ以外
には何の目的もないはずである。むしろ目
的のないことがスポーツの特徴であり、試
合に勝つことや良い記録を出すことは、単
なる目標であって終局の目的ではない。
かつて超人的な猛練習でスピードスケー
トの王者といわれ、冬季オリンピックの金
メダルを独占したエリック・ハイデンは「
金メダルは私の人生の目的ではない。それ
に至るプロセスの喜びが私の真の目的であ
る」と語ったと伝えられるが、まさにアマ
チュア・スポーツの真髄を表わす名言であ
る。現在のハイデンにとって、オリンピッ
クの金メダルは、若き日の努力の輝かしい
記念碑としての意味しかなく、金メダルの
栄光を自分の生活の糧にしようなどという
気持ちは、全くないのではなかろうか。
勝つことを義務づけられ、勝つことが人
生のすべてであると思いつめた暗い表情の
選手たちを見るにつけても、ハイデンのス
ポーツマンらしい明るさが、思い出されて
ならない。
日本じゅうで三千数百の高校野球チーム
の選手たちが、甲子園を夢見て努力を重ね
ているが、甲子園も決して真の目的ではな
く、単なる目標にすぎない。そう考えなけ
れば、甲子園に出場できない大多数の選手
たちはだれも目的を達することなく、その
努力はすべて無駄になってしまうわけで、
こんな不合理な話はない。甲子園への出場
を口実に数千万円から億単位の募金を集め
て、大会後にその金を利用し、そのために
また選手に勝つことを強要するなど、ある
種の大人たちにとっては甲子園こそ最終の
目的であり、打出の小槌であるようである。
郷土と母校の栄誉のためにという空疎な
題目が、いかに高校野球を毒しているのか、
まことに寒心に耐えない。スポーツはあく
までも自分の意志で自分自身のためにやる
べきもので、野球は郷土のためや母校のた
めにやるものではない。
それにしても高校野球の実態の暗さと息
苦しさはどうだ。高校野球は教育であると
多くの関係者は信じて疑わないが、はたし
てそうであろうか。確かにいろいろな教育
的効果が認められるし、そのこと自体は大
変歓迎すべきことである。しかし高校生の
教育は、何よりもまず学校ですべての生徒
を対象に行なわれるべきもので、野球部で
の生活がそれに代わることはできない。こ
のあたりの自覚のない指導者は、野球の訓
練がそのまま教育であると思い込み、自ら
を教育者であると錯覚する。こうして野球
部の部活動が絶対至上のものとなり、選手
にはすべてを犠牲にして野球に打ち込むこ
とを強要する。そしてそのことが「野球で
人間を造る」唯一の方法であるという確信
に達するようである。野球で人間を造ると
はまた何という思い上がりであろうか。マ
ッサージを覚えた素人が医者の名を騙る類
いで、一種の社会的な罪悪といわざるを得
ない。しかも、もともと当人たちの善意に
発するだけに、かえって事が面倒である。
冷静に考えて、もし選手の将来を真剣に思
うなら、少なくとも学業との両立を果たさ
せることは、野球の指導者としての最低の
モラルであるはずで、この点については、
むしろ大学野球のほうに反省すべきことが
多いようである。
こうして教育という錦の御旗の下に、野
球の形を借りた私刑(リンチ)が猛練習と
呼ばれ、前時代的な上下の差別や、礼儀と
は似て非なる虚礼がしつけと称して横行す
るのである。異様な坊主頭がなぜ純真さの
印なのか。なぜ下級生は不作法な大声を張
り上げて上級生に挨拶を繰り返さなければ
ならないのか。教室の出入りにお辞儀をし
たこともない生徒が、なぜグラウンドにお
辞儀をするのか。甲子園で敗れたチームが、
なぜグラウンドの土を取るのか。しかも、
泣きながら公共物である土を取る姿を観衆
やテレビカメラに晒して恥じない。「勝者
は敗者を思いやり、敗者は勝者を讃える」
というスポーツの爽やかさは、どこへ行っ
てしまったのだろうか。
最後には、どうしても高野連(日本高校
野球連盟)の指導方針に触れざるを得ない。
ここでも高校野球は教育であるという認識
に根強く支配されている。野球部の生活に、
ある種の教育的効果がある点は認めるとし
ても、何かといえばチームに課せられる出
場停止の罰則は、いったい何のためなのか。
一方で勝つための強引な選手集めや非常識
な募金など、高校野球の本質を歪めるよう
な事態はほとんど不問のまま、重箱の隅を
つつくような処罰、それも時代錯誤も甚だ
しい連帯責任型の処分が通例となっている。
野球が教育であると信ずるなら、なぜ罪も
ない多くの選手たちまで長い期間野球がで
きない処置をとるのか。これほど非教育的
な処分は他に類を見ない。さらに重大なこ
とは、事件を起こした本人の人権と将来を
どう考えているのかである。事件の多くは、
若者にありがちな小さな不心得であるが、
それが原因でチームが出場停止となった結
果、何よりも本人たちがどれほど深く傷つ
くだろうか。せっかく新聞が少年A・Bと
いう形で名前を秘しても、ひとたびチーム
の出場停止が決まれば、本人の周囲の人々
はすべて名前入りでその不祥事をしっかり
と記憶してしまい、決して忘れてはくれな
い。中には郷里を棄て親元を離れて他に生
活の場を求めざるを得ない場合もあるだろ
う。高校野球に対する一般の関心が高けれ
ば高いほど、処分を下す側には、その影響
を深く考える必要があるはずである。
全国で無数に発生しているはずの小事件
の中で、たまたま新聞紙上に出たことが処
分のキッカケになることも不合理で、レギ
ュラーになれなかった選手の父母が、腹い
せに自校の不祥事を新聞に投書する例が多
いなど、高校野球の暗さの元は、案外この
出場停止制度そのものにあるのではなかろ
うか。高野連が最も直接的に教育にかかわ
るのが、出場停止処分という最も非教育的
な形であるという皮肉な結果となっている
ような気がしてならない。
高野連自体が、一般の生徒の事件はチー
ムの処分の対象にしないなど、近年全般的
に良識的な方向に向かっていることは確か
であり、歓迎すべきであるが、教育のこと
は最高責任者である校長と、直接指導に当
たる部長の判断を信頼して、無用の口出し
をやめるよう勇断をもって改善のスピード
を早めていただきたい。冗談にもせよ、「
生類憐れみの令」に次ぐ悪法と嘲笑される
制度を根本的に改め、愚にもつかぬ前例に
こだわることをやめ、高校野球の世界が本
来の明るさを取り戻す日の一日も早いこと
を期待するものである。 (1984.1.1)
小社発行・『北陸の燈』第3号掲載
第13回「現代の声」講座提言者
当講座記事NO.6再掲
〈以下参考〉
前田祐吉 - Wikipedia
社会人野球のENEOS現監督・大久保秀昭さん、
慶応義塾大学野球部現監督・堀井哲也さんは、
前田祐吉さんの教え子である。
この校歌が慶應義塾応援歌『若き血』創作に大きな
影響を与え、かつ『若き血』がこの随筆にも反響。
その『若き血』に影響されて『紺碧の空』が創作。
交驩のエール・若人のエネルギー
悲運のエース・藤田元司が恐れた地響きする応援
明大ピンチ・そのとき力いっぱいの励まし
「わたくし」という言葉づかいに妙味あり
明治大学校歌(1920年)
作詩 児玉花外 作曲 山田耕筰
一
白雲なびく駿河台
眉秀でたる若人が
撞くや時代の暁の鐘
文化の潮みちびきて
遂げし維新の栄になふ
明治その名ぞ吾等が母校
明治その名ぞ吾等が母校
二
権利自由の揺籃の
歴史は古く今もなほ
強き光に輝けり
独立自治の旗翳し
高き理想の道を行く
我等が健児の意気をば知るや
我等が健児の意気をば知るや
三
霊峰不二を仰ぎつつ
刻苦研鑽多念なき
我等に燃ゆる希望あり
いでや東亜の一角に
時代の夢を破るべく
正義の鐘を打ちて鳴らさむ
正義の鐘を打ちて鳴らさむ
明治大学で歌唱指導をする山田耕筰(1930年)
早大正門入って左にある
校歌制定90年と御風生誕115年の1997年に建立
トルストイ『復活』劇中歌
1914年発表
作詩 相馬御風・島村抱月 作曲 中山晋平
あまりの人気に学生への観劇・歌唱禁止令が
ヨナ抜き音階、晋平節
1. カチューシャかわいや わかれのつらさ
せめて淡雪 とけぬ間と
神に願いを(ララ)かけましょうか
2. カチューシャかわいや わかれのつらさ
今宵一夜に 降る雪の
あすは野山の(ララ)路かくせ
3. カチューシャかわいや わかれのつらさ
せめて又逢う それまでは
同じ姿で(ララ)いてたもれ
4. カチューシャかわいや わかれのつらさ
つらいわかれの 涙のひまに
風は野を吹く(ララ)日はくれる
5. カチューシャかわいや わかれのつらさ
広い野原を とぼとぼと
独り出て行く(ララ)明日の旅
糸魚川市、中野市、長野市、浜田市
主演 田中絹代
監督 溝口健二 主演 山路ふみ子 翻案 川口松太郎
(中村白葉訳、河出書房新社、1969年1月)
『命あるかぎり贈りたい 山路ふみ子自伝』
〈追記〉
君原選手「何のために走るのか」
2022.4.13 東スポ
よきコーチにもめぐりあえた
2022.10.23 Number Web
2022.12.6 サッカーダイジェスト Web
2022.12.8 ペリシッチ「スペインのようだった」
2022.12.24 Number Web
2022.12.26 Number Web
これはいい話だろうか。現在の研究と
桑田真澄の指導にも言及している。
2023.1.3 The Digest
たしかにおかしい
2023.1.14 プレジデント
2023.1.24 Sportiva
たしかに古い、古すぎる
2023.2.2 富山新聞
2023.2.5 東洋経済
2023.4.25 佐藤章さん
韓国蚕室総合運動場での感動的出来事
当講座記事NO.299、300から
2023.6.18 Number Web
2023.6.26 CoCoKARA
金銭至上主義の表出劇
ブズコワ、ソリベストルモは、試合続行を
なぜアピールしなかったのか。
2023.8.21 現代ビジネス
2023.8.21 朝日新聞
前田祐吉さんの「エンジョイベースボール」が
花開きつつある。
2023.8.21 デイリースポーツ
2023.8.23 スポニチ
2023.8.23 ハフポスト
2023.8.24 スポーツ報知
フェアープレイ精神をわきまえていないにもほどがある。
自分への批判を泣いて(最初から泣くことに決めている。)
選手への(まったくありもしない)批判にすりかえたい、
泣けばいいという姑息で卑怯な幼稚な姿勢、態度である。
エンジョイベースボールに水を差す井上アナの涙である。 『感動をありがとう』TBS 23.8.26 井上貴博アナの発言
2023.8.27 ベースボール・マガジン
球界一の知将
2023.9.12 スポーツ報知
投攻走守すべて「技」で勝負のテクニカルベースボール。
なかでも二遊間は鉄壁。緒方蓮選手はうますぎて神奈川
大会決勝で塁審の誤審まで招いて甲子園の出場を逸して
しまった。強力打線を組んでも馬淵監督なら優勝できる。
中日ドラゴンズは馬淵監督に監督を依頼したほうがいい。
2023.11.21 佐藤章さん
恩師の森喜朗元首相への反抗、反逆ではないだろうか。
電通は政府の準機関、政府御用達、政府筆頭請負業者
ではないか。現行の随意契約・指名競争入札・一般競
争入札制度を改め、設計価格・請負価格及び全仕様・
全単価・工期・納期等の細部までを入札前に発注者で
ある政府・都道府県ほか公共機関が、事前に公表して
クジ引きで請負業者を決定することにしたらいかがか。
2024.1.29 デイリースポーツ
スポーツに政治の介入を決して許してはならない
各競技者個人のスポーツへの思想信条も問われる
2024.2.3 佐藤章さん
文春報道に水を差す新潮報道、でっち上げの可能性。
伊東欠場のアジア杯イラン戦にも影響、日本敗退。
事件の全容が不明なのに、森保一日本代表監督は
なぜ伊東欠場を判断し、ベンチからも外したのか。
同調した実況広告提供企業の器量も併せ問われる。
この件は事実と伊東の女性観を分けて考えるべき。
弁護士も金に相当困っているのではないだろうか。
2024.3.22 時事ドットコム
実際に賭博をしていたのはだれなのか
水原一平氏は犠牲になるべきではない
大谷翔平は記者会見を開くべきである
この問題は浪花節になるものではない
ピート・ローズ事件の再来ではないか
このままでは打席に入るたびに屈辱の
ブーイングを浴びることになるだろう
2024.3.24 長谷川良品さん
2024.3.26 中日スポーツ、大谷翔平が声明発表
質疑応答がない。これは記者会見ではない。
これではブーイングを浴びる。残念である。
2024.3.26 現代ビジネス
問題の本質は大谷の口座から送金されていること。
実質、ブックメーカーに送金したのはだれかが鍵。
大谷翔平の声明に対する大谷元通訳の水原一平氏、
大谷代理人のネズ・バレロ氏、ブックメーカーの
マシュー・ボウヤー氏の見解が重要になってくる。
そもそも大谷のお金の管理はだれがしていたのか。
この事件の真因は、大谷翔平とドジャース球団の
契約内容、さらにはドジャース球団の経営方針に
異議ある者の仕掛けではなかろうか。(小社見解)
2024.3.29 佐藤章さん
当事者・大谷翔平は呑気にどこ吹く風で大活躍
野球小僧になりきっているがいかがか大丈夫か
オオタニ マイボーイ
大谷出現を予言した歌
2024.4.12 時事ドットコム
司法取引なら大谷口座の真の管理者がいるということ。
即ち大谷口座が資金洗浄に利用されたことを意味する。
大谷水原がそれらを知っていたかどうかは重要でない。
水原の現段階は有罪が確定しない限り推定無罪である。
大谷翔平の大活躍と水原一平の解放を望むものである。
水原一平に贈る歌
「ぼくは生きるぞ生きるんだ」
2024.4.15 長谷川良品さん
スポーツ指導者にも耳をかたむけてほしい発言
脳幹?を鍛えたあげくの言動ではないだろうか
当講座記事NO.311、320、338から
2024.5.22 佐藤章さん.
世渡り上手なだけだった政界生活も終焉の時来たる
議員や首長になれてただ嬉しいという人物が多すぎ
当講座記事NO.282から
前回の統一地方選の一か月ほど前、所用で
福井県に行ったときのことだ。どうしても地
元の市議に尋ねなければならない政治の問題
が生じ、夕方、その市議宅を訪ねた。
市議は運動着を着て、玄関で運動靴の紐を
掛けているところだった。その間、私は自己
紹介をし、用件を一分間で話すから一分間で
いいから応えていただけないかとお願いした。
しかし市議は、「これからママさんバレー
に行かなければならないので時間がない」と
言って、そそくさと車に乗り込んでしまった。
しばらくして私は、市議が向かった地元の
体育館に寄ってみた。市議は、十数人の三、
四十歳くらいの女性たちを相手に、男一人、
老骨に鞭打ち一所懸命トスのボールを上げて
いた。見事な、正確なトスの高さ、方向、角
度、速度である。大松博文を髣髴させるその
技量、迫力に市議の悲壮な決意を感じた。
「平和構築よりバレーボール」、「トスを
上げなければ議員にはなれない」、「票にな
ることしかしないし、できない」。これが今
の政治である。市議は八十歳間際の野党の重
鎮である。後日、選挙結果を見ると、市議は
最下位で当選していた。落選した次点候補者
との票差はわずか数十票。厳しい選挙、あや
うい状況だったのだ。ベテランの政治家は、
「一票の重み」を熟知していたのである。
トスを上げるたびに、市議は一票、二票、
三票と必死に数えていたに違いない。決して
楽しい顔や姿ではなかった。市議は、自身の
政治生命をあの執念のトスに賭けていたのだ。
そして、市議であるかぎり大松監督を演じつ
づけなければならない。一体なんのために。
(当講座編集人)
電通制作. 日紡貝塚女子バレーボールチームの練習
大松監督(1921年・大正10年生まれ)は、
オリンピックを戦争、対戦相手をイギリス軍、
コートを戦場、ボールを鉄砲玉、選手を兵士
とみなして戦っていたのではないだろうか。
ここにはもはやスポーツという意識はない。
あるいはスポーツの起源に忠実なだけだった
のか。
そして、1964年東京五輪女子バレーボールの
あの金メダルは、インパールをはじめとする
あの戦争で亡くなったすべての戦友・日本兵、
生き残った日本人にささげたものだったにち
がいない。大松監督には大目標があった。記
事322の伊藤整と通底するものがある。
捨て身の大技「回転レシーブ」をあみだして
日本中をわかせた勝利の歓喜は、白骨街道か
らの生還者・大松監督胸中の雪辱の感涙とは、
意識のずれがあったのである。はたして今後、
スポーツの起源からその意味を逆転し、価値
あるもの、すなわちスポーツを文化とするこ
とは可能だろうか。 (当講座編集人)
2024.5.18 富山湾氷見海岸 前方に劔岳
撮影 木偶乃坊写楽斎さん
2024.5.29 dメニューニュース、THE ANSAWER
2024.7.10 THE ANSAWER
気骨ある辞退
私は人間です
企業の商品ではありません
2024.7.20 日刊スポーツ スポーツはスポンサーのためにあるものではない
2022.10.30 福井新聞、鯖江高校で
「ワタクシも喫煙したことがあるので五輪出場を自ら
辞退します」と帰国する気骨ある選手はいないのか
元五輪選手の橋本聖子や堀井学は一体何をしている
利権に巣食うボスたちも一掃されなければならない
選手喫煙の主因は当ボスらの利権体質、責任を取れ
スポーツが何たるものかを弁えないとこのようになる
2024.7.18 佐藤章さん
北海道警も負けじと橋本聖子安倍派参議内偵捜査
検察は森喜朗親分の逮捕もまだあきらめていない
2024.7.29 佐藤章さん
スポーツ選手も芸能人も社会性を持たなくては
政治、権力に利用され蝕まれて終わってしまう
バーベキュー「これでオレの人気も回復だ、ウヒヒヒヒ」
熱海富士「横綱、この人いったいどなたですか」
照ノ富士「実はワシもまったく知らないんだよ」
2024.7.29 当講座記事NO.353
逆転の捨身技・谷落とし
葉隠・武士道を覆す号泣、裏返った瞬間童心に還る
2024.8.1 CNN
政治を覆す舞台
申裕斌「ジョンシクさんも笑いなさいよ。嬉しくないの」
李正植「これでも笑っているんですよ。ほんと嬉しくて」
孫頴莎「うぶなおひとだから、試合より緊張してるのね」
2024.8.2 日刊スポーツ

申裕斌 武士道を超える歩み寄り
柔道、パリJUDOに破れる
リネール「どうもオレのは柔道じゃないみたいだな」
2024.8.5
台湾、中国、日本、コロンビア 体操鉄棒4選手
中国・張博恒(左)と台湾・唐嘉鴻
唐「こんなのもらっちゃったよオレ」
張「よかったらオイラのもあげるよ」
唐「そっちのは錆びてるみたいだね」
張「ほんとだ。だったら交換してよ」
唐「ならオレのも持ってけよ」
2024.8.7 日刊スポーツ
勇気ある発言
2024.8.8
勝負を決めるあと1点を取るのは至難の技 卓球の深淵

張本智和選手「このまま死んで楽になりたいです」
田勢邦史監督「何を寝言いってるんだ早く起きろ」
ボクシング 金 中国、銀 トルコ、銅 韓国,北朝鮮
イム・エジ「オンニ、記念に一緒に撮りましょ」
パン・チョルミ「私こんな舞台に慣れてないわ」
かつてのマラソン君原健二選手を想い出す表情
君原選手「何のために走るのか」
2024.8.12 中央日報
2024.8.15 TBS
鹿児島の特攻資料館を見学することは何ら批判される
ことではない。行って見てみることは何の問題もない。
どこにでも行って、見て、学ぶことはできるのである。
問われるのは、資料館の在り方や自分自身の生き方や
特攻隊や戦争をどのように考えたかということである。
また、早田選手の発言を批判・賛同する人がいるなら、
その理由を述べるべきである。そして対話すればよい。
(当講座編集人)
特攻兵の出撃を見送る知覧高等女学校の
生徒たち(1945.4.12・撮影 毎日新聞)
当講座記事NO.182、264から
〈小社推薦図書〉
(岩波文庫、1995)

プラトン著『パイドロス』(藤沢令夫訳、岩波文庫、1967)
ソクラテスは、本を書かない。
(書いたのは、プラトンである)
心を開いて通わせて対話する。
生きた智慧が互いに飛び交う。
2024.8.23 プレジデント
2024.8.23 AFP
ハンギョレ新聞をも感動させた
「の」の字を省いたらどうだろうか 異例のテロップ
日本では「日本海」、韓国・北朝鮮では「東海」
「朝鮮東海」と呼べばいいだけの話であるはずだ。
韓国国歌でも「東海」と歌われているのである。
まともな三者対話が欠けているだけの話である。
おそらくテロップを入れる要請を学校側が受容。
いかなる問題が生じても全て学校側に責任転嫁。
2024.8.27 東スポ
李正植「オレは裕斌さんから笑えと言われていても、
笑うのをがまんしてたんだよ。それなのに何が処分
なんだよ。おかしいよこんな話。銀牌も泣いてるよ。
彼らと話すなって! お互いの健闘を讃えあって何が
悪いんだ。スポーツに政治や国境なんてないんだよ」
金琴英「嬉しいのに笑うなとはほんと変な話だよね。
日本の大相撲じゃないのよ。ワタシ、正恩首領にも
かけあってみるわ。きっと分かってくれるはずだわ。
だってあの方、国の最高の方なんでしょ。大丈夫よ」
2024.8.30 週刊ベースボール
2024.10.3 朝日新聞
世界のスポーツにとってたいへん残念なニュース
ワリエワの才能を怖れたヨーロッパのスポーツ界
ワリエワ世界最高演技
ワリエワに贈る曲
当講座記事NO.170、177から
2024.11.16 アベマタイムズ
当講座記事NO.270から
〈小社推薦図書〉
杉森久英著『黄色のバット』
(角川書店、1959)
魚津高校・熊谷高校のモデル校と選手登場