「現代の声」講座の開設にあたって
主催 金沢出版社
現代の課題・諸問題を考え話し合い、私たち人間
ひとりひとりの生き方をも問うという趣旨で、
小社主催の「現代の声」講座を1984年10月から
毎月1回、金沢市の会場で開催してきました。
最初の1年間は、獣医師の酒井與郎さん(当講座
第1回提言者)や慶應義塾大学野球部監督の
前田祐吉さん、郷土史家の廣田克昭さん(富山市
教育委員会)を筆頭に、同趣旨で出版した
オピニオン雑誌・『北陸の燈』(小社発行)の
執筆者の方々に提言していただきました。
その後は、朝日ジャーナル編集長の伊藤正孝さんや
女性史・銃後史研究者の加納実紀代さん、映画監督の
原一男さん、エクレシア会の和賀真也さん、作家の
石田甚太郎さん(『野の荊棘』ほか)、金沢大学教授の
八木正さん(労働社会学・出稼ぎ研究など)をはじめ
真摯なご活動をされている方々を招いて、自由かつ
市井の個人の立場、非戦・非差別・弱者の視点から
各テーマについて忌憚なく提言してもらい、
さらに参加者の方々とも交流して、これまで118回、
試行錯誤しながら開催してきました。
講座の前半を提言者のお話、後半は提言者と
参加者の方々との質疑応答や参加者間の意見交換をし、
併せて3時間各回行ないました。当講座を開いたのは、
現実の人間の生活や営みにおけるあらゆる分野・
ジャンルにわたって、未来・現在・過去を通じて生じる
事実・事象のいっさいについて、制約もタブーもない
自由な批判精神をもって疑い・考え・対話し・検証し・
真実を摸索して、既存の文化を問いなおす・問いただす
新しい文化の構築への提言と実践を
各人が言葉化の努力とともに試みるための、
参考の糧となることを願ってのものです。
以上と同様の趣旨でこのたびブログ上でも
「現代の声」講座を開きます。
またこの講座は、『北陸の燈』誌の雑誌名を改題し、
新しいオピニオン誌『「現代の声」講座』として継続
発行するという意味も含みます。
読者の方々の投稿、執筆依頼、小社取材記事を
基本として本日から配信、公開していきます。
「現代の声」の記事読んでいただければ有り難いです。
なお各記事の内容・編集の全責任と著作権は
小社にありますが、本講座の出処記事であることを
明記して、読者の方々がいつでもどこででも自由に
印刷、引用、使用していただければなお有り難いです。
投稿は1テーマにつき二千字(1行20字)以内で
実名・通名記事を原則とし、以下の「投稿メール」先に
送ってください。また、文字で表現できるものでしたら
どのような形のものでもかまいません。
原稿のタイトルとお名前、ご住所、肩書きも併せて
ご記入願います。
採用記事には実名(通名)と、都道府県市町村名
または肩書き(あるいは両方)を原則添えます。
改行、句読点、漢字の送りがな、かなづかいや
趣旨を変えない程度の原稿手直しをする場合も
あります。
なお送信メールは、ウイルス感染防止のため
添付ファイルの使用は控えてください。
採用者の方には本講座掲載前に、掲載記事とともに
手紙またはメールにてご連絡いたします。
どなたでも自由に気軽にぜひご参加ください。
常日ごろ感じていること、思っていることなど、
ご投稿お待ちしています。
さらに本講座の記事についてのご批判、ご反論、
ご意見、ご感想もいただければ嬉しく思います。
この「現代の声」講座の場が、少しでも
読者の方々のお役にたてましたら幸いです。
2020年7月9日
文責
金沢出版社代表 番匠 正一