マスコミに良識はあるか

 【2021年4月14日配信 NO.160】



 コロナワクチン禍                 


            福井県大野市

                                              竹内 緋紗子                              





 コロナ恐い怖いと不安煽る新聞テレビ




 マスコミが急かす恐怖のワクチン注射




 真実を封じて注射へ走らせる




 責任の在り処語らぬ注射針




 虚偽を報じるマスコミ戦後も変われず




 言論をしまってしまった言論人




 七十六年を経て戦前の態を知る 




 非国民またこの言葉流行りそう




 教え子を再び何処へ送る教師引率もして




  「医は仁術」から算術にウイルス変異か




 大政翼賛会に逆戻り全国会議員民を捨てる



 

 人としての良心失った者のみ世にはばかる

   



  「主権者」たる民のための政財官学報人、今こそ出でよ










〈以下参考〉

   

 大阪日日新聞・コラム「温故知新」より


                                                 2021年2月25日


 コロナワクチンの危険性           


                賀茂川 耕助                                                                                            

 厚生労働省は米ファイザー製の新型コロナウ

イルス感染症ワクチンを承認し、2月17日か

ら接種を開始すると発表した。


批判タブー

 ファイザー製ワクチンの強い副反応に関する

報告を理由に、インド政府はワクチンの承認を

却下した。米国疾病予防管理センターは、20

20年12月14日から21年2月7日の間に

コロナワクチンを接種した人のうち1170人、

接種者全体の0・003%がその後死亡したと

発表したが、ワクチンとの関連性は不明だとし

ている。日本の厚生労働省も、接種後に重いア

レルギー反応があることから、接種後少なくと

も15分間の経過観察を自治体に求めるという。

 非常に危険だと思うのは、コロナワクチンへ

の批判が世界的にタブーとされていることだ。

たとえばアイルランドのユニバーシティカレッ

ジダブリンの微生物学・免疫生物学を専門とす

るドロレス・カヒル教授は、コロナワクチン接

種により世界で多くの死者がでるだろうと警告

したことで個人攻撃を受け、副会長を務める科

学委員会の地位を追われた。

 インターネット上には免疫専門家や医師によ

るワクチン批判を見かけるが、主流メディアは

ワクチンの危険性について沈黙している。しか

し各国政府の新型コロナ対策やワクチンに異議

を申し立てる専門家がカヒル教授のように検閲

や迫害を受けているという事実があるからこそ、

政府の説明に疑問を持つべきなのではないだろ

うか。


 爆弾抱えた状況

 カヒル教授はファイザーの新しいRNAワク

チンは複数の段階で反作用が起きることを指摘

している。まず重いアレルギー反応(アナフィ

ラキシー)である。スズメバチに刺されたら2

回目が危ないように、人工合成されたコロナウ

イルスのRNAを体内に入れてあるため、アレ

ルギーがあれば2回目の接種は危険である。そ

してその後も、新型コロナに感染すればより強

い反作用が起き、特に高齢者はそれに耐えられ

ず普通の生活には戻れないだろうという。

 高齢者でなくても、RNAワクチンは新型コ

ロナウイルス特有のスパイクタンパク質をつく

る指示を与える遺伝子治療であるため、それに

よって慢性的な自己免疫疾患が引き起こされる

可能性があるという。RNAは分解されて人の

遺伝子に組み込まれないとされているが、ヒト

細胞に対しスパイクタンパク質を作るように遺

伝子を作り替えているため、新型コロナウイル

スに対する免疫がついたとしても将来的にどん

な弊害が起きるか現時点では全くわからない。

そしてワクチンの中身はブラックボックスであ

り、新型コロナウイルスだけでなくインフルエ

ンザや風邪ウイルスのRNAが含まれていれば、

ワクチン接種をしたことで人々は爆弾を抱えた

状況になるとカヒル教授は警告する。

 今年1月22日、ホームラン王だったハンク・

アーロン氏が86歳で亡くなったが、アーロン

氏はその2週間ほど前に新型コロナワクチンを

接種し、人々に接種を広く呼びかけていた。検

察医は死因は自然死で、コロナワクチンとの関

連性は認められないと言ったが、ワクチンが原

因ではないという証拠もまたないのである。

                                                          (評論家)


                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                     医は仁術なり。仁愛の心を本とし、

 人を救うを以て志とすべし。わが身

 の利養を専ら志すべからず。

 天地のうみそだてたまえる人を救い

 たすけ、万民の生死をつかさどる術

 なれば、医を民の司命という。きわ

 めて大事の職分なり。

 医は仁術なり。人を救うを以て志と

 すべし。

       貝原益軒『養生訓』より






    ポツダム宣言受諾決定の情報を知った直後

 毎日新聞・西部本社の高杉孝ニ郎 (富山県

   出身)編集局長が辞表とともに提出した同社

 社長への「進言書」(井上靖と対極の姿勢)


   「その日まで戦争を謳歌し、扇動した大新聞

 の責任、これは最大の形式で国民に謝罪しな

 ければならない。本社は解散し、毎日新聞は

 廃刊、それが不可ならば重役並びに最高幹部

 は即時総退陣する」




  1945年8月15日井上靖 (社会部記者・

  金沢市の第四高等学校柔道部出身)執筆

  翌8月16日付け毎日新聞大阪本社発行

  「毎日新聞」 社会面(2面)トップ記事


「玉音ラジオを拝して」

 十五日正午ーーそれは、われわれが否三千

年の歴史がはじめて聞く思いの「君が代」の

奏でだった。その荘厳な「君が代」の響の音

が消えてからも、ラジオの前に直立不動、頭

を垂れた人々は二刻、三刻、微動だにしなか

った。生まれて初めて拝した玉の御声はいつ

までも耳にあった。忝(かたじけな)さ、尊

さに身内は深い静けさに包まれ、たれ一人毛

筋一本動かすことはできなかった。幾刻か過

ぎ、人々の眼から次第に涙がにじみあふれ肩

が細く揺れはじめてきた。本土決戦の日、大

君に捧げまつる筈の、数ならぬ身であった。

畏(かしこ)くも、陛下にはその数ならぬわ

れら臣下の身の上に御心をかけさせられ、大

東亜戦争終結の詔書をいま下し給われたので

あった。

 ーー帝国ノ受クヘキ苦難ハ固ヨリ尋常ニア

ラス 爾(ナンジ)臣民ノ衷情モ朕善ク之ヲ

知ル 然レトモ朕ハ時運ノ趨(オモム)ク所

堪へ難キヲ堪へ忍ヒ難キヲ忍ヒ以テ万世ノ為

ニ太平ヲ開カムト欲ス 朕ハ茲(ココ)ニ国

体ヲ護持シ得テ忠良ナル爾臣民ノ赤誠ニ信倚

シ常ニ爾臣民ト共ニ在リ

 玉音は幾度も身内に聞え身内に消えた。幾

度も幾度もーー勿体なかった。申訳なかった。

事茲に至らしめた罪は悉(ことごと)くわれ

とわが身にあるはずであった。限りない今日

までの日の反省は五体を引裂き地にひれ伏し

たい思いでいっぱいにした。いまや声なくむ

せび泣いている周囲の総ての人々も同じ思い

であったろう。日本歴史未曾有のきびしい一

点にわれわれはまぎれもなく二本の足で立っ

てはいたが、それすらも押し包む皇恩の偉大

さ! すべての思念はただ勿体なさに一途に

融け込んでゆくのみであった。

 詔書を拝し終るとわれわれの職場、毎日新

聞社でも社員会議がニ階会議室で開かれた。

下田主幹が壇上に立って「詔書の御趣旨を奉

戴するところに臣民として進むべきただ一本

の大道がある」と社員の今日から進むべき道

を説けば、上原主筆続いて「職場を離れず己

が任務に邁進することのみが、アッツ島の、

サイパンの、沖縄の英霊に応える道である」

とじゅんじゅんと声涙共に下る訓示を与え、

最後に鹿倉専務また社員のこれまでの「闘い

抜く決意」を新しい日本の建設に向けること

を要請した。われわれの進むべき道は三幹部

の訓示をまつまでもなくすでに御詔勅を拝し

た瞬間から明らかであった。

 一億団結して己が職場を守り、皇国興建へ

新発足すること、これが日本臣民の道である。

われわれは今日も明日も筆をとる!


 井上靖はこの後、同社学芸部副部長となり、

 1950年に『闘牛』で芥川賞を受賞し、翌年

 同社を退職。日本の有名作家となる。

 

 上記の大阪日日新聞記事にあるドロレス・

 カヒル教授は、当講座NO.157 の記事参考

   欄で紹介した世界医師連盟の記者会見動画

   で発言している。カヒル教授は同連盟会長。 


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275. スポーツを文化にするために

【2022年10月10日配信】    史上最高の演技     交驩のエール      花開きつつあるエンジョイベースボール    「学生野球考」            慶應義塾大学野球部監督                   前田 祐吉      「サード!もう一丁!」「ヨーシこい」 と いう元気な掛け声の間に、「カーン」と いう 快いバットの音がひびくグラウンドが 私の職 場である。だれもが真剣に野球に取 り組み、 どの顔もスポーツの喜びに輝いて いる。息子 ほどの年齢の青年たちに囲まれ、 好きな野球 に打ち込むことのできる私は、 つくづく、し あわせ者だと思う。  学生野球は教育の一環であるとか、野球 は人間形成の手段であるということがいわ れるが、私の場合、ほとんどそんな意識は ないし、まして自分が教育者だとも思わな い。どうしたらすべての野球部員がもっと 野球を楽しめるようになるのか、どうした らもっと強いチームになって、試合に勝ち、 選手と喜びを共にできるのか、ということ ばかり考えている。  野球に限らず、およそすべてのスポーツ は、好きな者同志が集まって、思いきり身 体を動かして楽しむためのもので、それに よって何の利益も求めないという、極めて 人間的な、文化の一形態である。百メート ルをどんなに早く走ろうと、ボールをどれ だけ遠くへカッ飛ばそうと、人間の実生活 には何の役にも立たない。しかし、短距離 走者はたった百分の一秒のタイムを縮める ために骨身をけずり、野球選手は十回の打 席にたった三本のヒットを打つために若い エネルギーを燃やす。その理由は、走るこ とが楽しく、打つことが面白いからにすぎ ない。さらにいえば、より早く走るための 努力の積み重ねが何物にも替えがたい喜び であり、より良く打つための苦心と練習そ のものに、生きがいが感じられるからであ る。  このように、スポーツは余暇を楽しみ、 生活を充実させるための手段で、それ以外 には何の目的もないはずである。むしろ目 的のないことがスポーツの特徴であり、試 合に勝つことや良い記録を出すことは、単 なる目標であって終局の目的ではない。  かつて超人的な猛練習でスピードスケー ト の王者といわれ、冬季オリンピックの金 メダルを独占したエリック・ハイデンは「 金メダルは私の人生の目的ではない。そ

311. レジェンド記者、真実を追う

 【2023年8月2日配信】小社発信記事      木原事件、ジャニーズ事件、 松本VIP事件、 自民裏金脱税事件、政治、ジャーナリズム                      佐藤章 さんの発言とともに考える            尾崎豊『ダンスホール』1984.3.15  東京新宿RUIDO 浅 川マキ/ ライブ夜 1977.11.19 京大西部講堂 桃山晴衣『遊びをせんとや生まれけん』 最新順の当記事 当講座記事NO.320 お金から「いのち」の時代へ(9) 2024.3.6 谷本誠一さん、中川秀直衆議秘書時代を語る 広島県前呉市議(6期)の谷本さんが 高校生の インタ ビューに応えてパー券販売、地盤培養活動などを話す。 撮影 2023.8.3 2021.5.21 佐藤章さんスクープ解説動画 第二次安倍内閣安倍晋三首相退陣の真相 木原事件を考える 2023.8.2 志あるジャーナリストへの呼びかけ .  2023.8.20 黒澤明『天国と地獄』仲代達矢の圧巻の台詞 .                       「被害者・遺族の無念を晴らす。これが刑事の仕事」     佐藤誠元刑事記者会見 2023.7.28 コロンボ、安浦吉之助、 十津川省三、杉下右京をしのぐ 佐藤誠さん の 言葉。「 日本の心」はまだまだ生きている。 同時に加害者側の動機、心情も併せて理解すべきである。 日本の歴史、社会、政治を変える日本史上最高記者会見                    2023.8.8 真犯人 Z氏と木原氏の人生を考える 2023.8.17 事件当日の Z 氏の行動を考察する 2024.8.24 民主主義の岐路.検察再捜査の動き    2029.8.30 事件のもみ消しを決して許してはならない    2023.8.31 事件を報道しない既存のメディアへの怒り                                                     文春報道によれば、2006 年 4月 9日の 午後10時ごろに東京都内で安田種雄さんと いう方が殺されたが自殺とされた。そして 2018年春に捜査が再開されたが、本格的な 捜査に入ろうとした矢先の同年10月下旬に 捜査が突然打ち切られた。  この事件の捜査に当たった警視庁元刑事 の佐藤誠さんが、先月28日に

303. 教え子を再び何処へ送るのか

【2023年5月25日配信】   マスクをめぐる学校との苦闘                   千葉県 今野 ゆうひ  17歳                          2019年。新型コロナウイルスが突如 として私たちの生活に現れました。何もわ からないまま政府に舵をゆだね、ウイルス の災いとして ”コロナ禍” は四年目に突入し ました。 当時中学三年生だった私の日常も  “コロナ禍” によって一変しました。  外出自粛、一斉休校、ソーシャルディス タンス、マスク、消毒...   それら政策を半ば面白がりながら、20 21年まで三年間、流されて過ごしました。  人との接触をなるべく避けながらいかに 楽しめるか。マスクをしていかにおしゃれ をできるか。いつしか私たちの生活は“コロ ナ禍”ファーストへと姿を変えていました。  2021年、高校一年生になった私も“コ ロナ禍”ファーストな高校生活を送っていま した。  その年の夏、母と私は新型コロナと全く 同じ症状を発症。病院に行っても薬がない ので PCR検査などはしていませんが、あの 症状は確実に新型コロナだったと思います。 その時母と、“コロナ禍” ファーストな生活 をしていても感染はするし、普通の風邪と 同じように治るということに気づきました。  もちろん個人差はありますが、なぜここ まで徹底して感染源を特定したり外出制限 をしたりするのか、その時からじんわりと 疑問が生まれます。  経験は人を変化させますね。  そんなこんなで私と母は、自転車に乗っ ている時だけ。から始まり、すこしずつマ スクを外すことにしました。  ある日、母と一緒に近くの大きめのスー パーで買い物をすることになります。 「注意されるまでマスクしないで入ってみ るわ」  正直遊びの部分もありました。ちょっと 面倒くさくなっちゃったのです。強い意志 もないただのチャレンジだったので、何か 言われたらすぐ付けるつもりでした。  ところが、なんかいけちゃったのです。 一時間弱いたものの、誰にもなんにも言わ れず買い物終了。  なんということでしょう。今までやって きたことはなんだったんだと思うほどあっ けなくチャレンジは成功。今思えば、この スーパーで何か言われていたら、この文を 書くこともなかったです。大いに感謝です。  その日から勢い

266. 混迷する現代と統一協会 

【2022年8月28日配信】        親友ヨッチにささげる手記          -最期まで友情を信じて-                  石川県河北郡津幡町                 書店員 22歳  酒井 由記子  人は、どんな人と巡り合うか、どんな本 と出会うかによって人生が決まってくると、 ある作家が述べていたのをふと思い出す。 私にとってはまさにそうであった。出会っ た人達も書物もとても大きな影響を残し、 忘れられない出来事となっていったのであ る。   一、高校生の頃  今から六年前(1977年)、私は金沢 二水高校の二年生であった。いや二年生と いうより吹奏楽部生というほうが適切であ るほど私は部活動に情熱を注ぎ込んでいた。 みんなでマラソン、腹筋運動をしてからだ を鍛えあげ、各パートごとでロングトーン をして基礎固めをなして、全員そろって校 舎中いっぱいに響きわたるハーモニーを歌 いあげる。それは、先輩、後輩、仲間達の 一致によって一つの音楽をつくり出すとい う喜びを存分に味わった私の青春時代の真 っ盛りであった。ただ残念なことは、部活 動に熱中すればするほど勉強のほうはさっ ぱり力がはいらなかったことである。中学 生のときは、「進学校にはいるために」と いうただそれだけの目的で受験勉強ができ た。しかし、いざ高校にはいってみると、 また「いい大学にはいるために」と先生方 が口をすっぱくして押しまくる文句に素直 になれなかった。勉強する本当の意味が見 出せなかったのである。その頃から、私は 人間は何のために生きるのだろうかという ことまで突っ込んで考えるようになってい った。  父母が書店を経営しているため本は充分 にあり、書物を読むことによって答えを見 出そうとした。私の強い求めに応じるかの ように一冊の本が転がり込んできた。クリ スチャン作家である三浦綾子さんの『あさ っての風』という随筆集であった。聖書の 言葉がそこに登場しており、それはズシリ と心に響いたのである。その本に魅せられ て三浦さんの自叙伝も何冊か読み進めてい った。しだいに私の魂は、人間をはるかに 越えた大いなる存在があることを感じてい った。確信までは至らなかったけれども、 それらの本によって金沢のプロテスタント の教会に足を運び、牧師さんのお話を聞く ようにもな

319. 人間とは何か

【2023年11月4日配信】小社発信記事                   小を積めば即ち大と為る.『報徳記』富田高慶1856  二宮尊徳翁曰く 「励精小さなる事を勤めば大なる事必ずなるべし。  小さなる事をゆるがせにする者、大なる事必ず  できぬものなり」                 読書のすすめ 背負い歩き考える二宮金治郎          ロダンの『考える人』よりもりっぱに思える         薪を負いて名定まる         損得から尊徳の世へ 哲学の時代へ(第14回)                                        以下の文はkyouseiさんという方のnote にある文です。偶然みつけ共感するものが ありこれまで何度か勝手にその文を紹介し てきました。どこのどなたかまったく存じ 上げませんが、またお叱りを受けるかもし れませんが、本日掲載の文をご紹介します。 (当講座編集人)           本当の哲学とはなにか            note での投稿も長くなった。 連続投稿 が 370 を超えたようだ。そんなことはどう で もい いことだが、ぼくはこれまで 「哲学」 だと 思って書いていた記事は、「本当に哲 学 な のだろうか」と思うことがよくある。 皆の言う「哲学」は、「○○哲学では…」 と 難しい話をよく知っている。 ぼくはというと、思考を治療的に使って 現 状の維持、回復を狙うものだ。 「何が不満か」「何がそうさせるのか」と いった答えを探すものだ。だから「治療的 哲学」と銘打っているのだが、はたしてそ れは哲学なのだろうかと思うこともある。 ぼくの哲学は「結果が全て」であり、再 現 性も求める。結果が出ないとすれば、や り 方がまずかったとすぐに修正する。自分 自 身を実験台にして確かめるのだ。 難しい話を好まないのは「使えない」 か ら だ。使えないものは真理ではないと 考え て いる。 だからといって、ぼくの視野が広いか とい えばそうではなく、個人という狭い世 界観 をどう変えるかといったものだ。 「大したことないな」と思われるだろう が、 では、誰がこれまでそのことに挑戦し てき ただ ろうか。 他人の褌で相撲を取る話ならいくらでもあ る。傍観者という意味だ。 ぼくの哲学には答えがないかもし
         柿岡 時正
         廣田 克昭
         酒井 與郎
         黒沢  靖
         神尾 和子
         前田 祐吉
         廣田 克昭
         伊藤 正孝
         柿岡 時正
         広瀬 心二郎
         七尾 政治
         辰巳 国雄
         大山 文人
         島田 清次郎
         鶴   彬
         西山 誠一
         荒木田 岳
         加納 韻泉
         沢田 喜誠
         島谷 吾六
         宮保 英明
         青木 晴美
         山本 智美
         匂  咲子
         浅井 恒子
         浜田 弥生
         遠田 千鶴子
         米谷 艶子
         大矢場 雅楽子
         舘田 信子
         酒井 由記子
         酒井 由記子
         竹内 緋紗子
         幸村  明
         梅  時雄
         家永 三郎
         下村 利明
         廣田 克昭
         早津 美寿々
         木村 美津子
         酒匂 浩三
         永原 百合子
         竹津 清樹
         階戸 陽太
         山本 孝志
         谷口 留美
         早津 美寿々
         坂井 耕吉
         伊佐田 哲朗
         舘田 志保
         中田 美保
         北崎 誠一
         森  鈴井
         正見  巖
         正見  巖
         貝野  亨
         竹内 緋紗子
         滋野 真祐美
         佐伯 正博
         広瀬 心二郎
         西野 雅治
         竹内 緋紗子
         早津 美寿々
         御堂河内 四市
         酒井 與郎
         石崎 光春
         小林 ときお
         小川 文人
         広瀬 心二郎
         波佐場 義隆
         石黒 優香里
         沖崎 信繁
         山浦  元
         船橋 夕有子
         米谷 艶子
       ジョアキン・モンテイロ
         遠藤  一
         谷野 あづさ
         梅田 喜代美
         小林 ときお
         中島 孝男
         中村 秀人
         竹内 緋紗子
         笠尾  実
         前田 佐智子
         桐生 和郎
         伊勢谷 業
         伊勢谷 功
         中川 清基
         北出  晃
         北出  晃
         広瀬 心二郎
         石黒 優香里
         濱田 愛莉
         伊勢谷 功
         伊勢谷 功
         加納 実紀代
         細山田 三精
         杉浦 麻有子
         半田 ひとみ
         早津 美寿々
         広瀬 心二郎
         石黒 優香里
         若林 忠司
         若林 忠司
         橋本 美濃里
         田代 真理子
         花水 真希
         村田 啓子
         滋野 弘美
         若林 忠司
         吉本 行光
         早津 美寿々
         竹内 緋紗子
         市来 信夫
         西田 瑤子
         西田 瑤子
         高木 智子
         金森 燁子
         坂本 淑絵
         小見山 薫子
         広瀬 心二郎
         横井 瑠璃子
         野川 信治朗
         黒谷 幸子
         福永 和恵
         小社発信記事
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         秋山 郁美
         加藤 蒼汰
         森本 比奈子
         森本 比奈子
         吉村 三七治
         石崎 光春
         前田 佐智子
         前田 佐智子
         前田 佐智子
         前田 佐智子
         中野 喜佐雄
         八木  正
         堀  勇蔵
         家永 三郎
         広瀬 心二郎
         菅野 千鶴子
         海野 啓子
         菅野 千鶴子
         海野 啓子
         石井 洋三
         小島 孝一
         キャリー・マディ
         谷本 誠一
         宇部  功
         竹内 緋紗子
         谷本 誠一
         酒井 伸雄
163、コロナ禍の医療現場リポート
         竹口 昌志
164、この世とコロナと生き方を問う
         小社発信記事
165、コロナの風向きを変える取材
         橋本 美濃里
166、英断の新聞意見広告
         小社発信記事
167、ワクチン接種をしてしまった方へ
         小社発信記事
168、真実と反骨の質問
         小社発信記事
169、世論を逆転する記者会見
         小社発信記事
170、世界に響けこの音この歌この踊り
         小社発信記事
171、命の責任はだれにあるのか
         小社発信記事
172、歌人・芦田高子を偲ぶ(1)
         若林 忠司
173、歌人・芦田高子を偲ぶ(2)
         若林 忠司
174、歌人・芦田高子を偲ぶ(3)
         若林 忠司
175、ノーマスク学校生活宣言
         こいわし広島
176、白山に秘められた日本建国の真実
         新井 信介
177、G線上のアリア
         石黒 優香里
178、世界最高の笑顔
         小社発信記事
179、不戦の誓い(2)
         酒井 與郎
180、不戦の誓い(3)
         酒井 與郎
181、不戦の誓い(4)
         酒井 與郎
182、まだ軍服を着せますか?
         小社発信記事
183、現代時事川柳(六)
         早津 美寿々
184、翡翠の里・高志の海原
         永井 則子
185、命のおくりもの
         竹津 美綺 
186、魔法の喫茶店
         小川 文人 
187、市民メディアの役割を考える
         馬場 禎子 
188、当季雑詠
         表 古主衣 
189、「緑」に因んで
         吉村 三七治 
190、「鶴彬」特別授業感想文
         小社発信記事
191、「社会の木鐸」を失った記事
         小社発信記事
192、朝露(아침이슬)
         坂本 淑絵
193、変わりつつある世論
         小社発信記事
194、ミニコミ紙「ローカル列車」
         赤井 武治
195、コロナの本当の本質を問う①
         矢田 嘉伸
196、秋
         鈴木 きく
197、コロナの本当の本質を問う②
         矢田 嘉伸
198、人間ロボットからの解放
         清水 世織
199、コロナの本当の本質を問う③
         矢田 嘉伸
200、蟹
         加納 韻泉
201、雨降る永東橋
         坂本 淑絵
202、総選挙をふりかえって
         岩井 奏太
203、ファイザーの論理
         小社発信記事
204、コロナの本当の本質を問う④
         矢田 嘉伸
205、湯の人(その2)
         加藤 蒼汰
206、コロナの本当の本質を問う⑤
         矢田 嘉伸
207、哲学の時代へ(第1回)
         小社発信記事
208、哲学の時代へ(第2回)
         小川 文人
209、コロナの本当の本質を問う⑥
         矢田 嘉伸
210、読者・投稿者の方々へお願い
         小社発信記事
211、哲学の時代へ(第3回)
         小社発信記事
212、哲学の時代へ(第4回)
         小社発信記事
213、小説『金澤夜景』(2)
         広瀬 心二郎
214、小説『金澤夜景』(3)
         広瀬 心二郎