今、自分の思うこと
【2020年10月18日配信 NO.44】
校内暴力について
志雄中学校2年
階戸 陽太
よく、校内暴力の記事を新聞でみかけます。
志雄中学校も出てしまいました。
校内暴力はなぜおこるのでしょうか。どう
思いますか。
ある新聞に、ある中学校の番長ではないが、
まあ、ぐれて非行に走った人のことが連載さ
れていました。その人が、学校のことについ
て思うこと、それから、なぜ自分がこんなふ
うにぐれてしまったのか、ということが書い
てありました。
その人は、先生や親からも無視されていた
んです。小学校四年生のころから。それが、
ひどいんです。先生は、
「お前の来るところは学校じゃなく、警察だ」
と。親は親で、できる兄のことばかりかま
って相手にしてくれない。それで、ぐれてし
まったんです。その人からみると、みんなユ
ーレイに思えるそうです。ヘンサ値をあげる
ために、先生の言うことを素直に聞いている
からだそうです。その他、いろいろなことを
言っていました。
ぼくは、それを読んでそのとおりだと思い
ました。先生に無視され、親にまで無視され
たんじゃたまったもんじゃありません。ぼく
だってそうなると思います。相手にされない
ことが、どんなに寂しく、はがゆいことかわ
かるでしょう。その人は、それをいやという
ほど体験してきたのです。ぐれるのも仕方な
いと思いませんか。学校へ行っても、先生は
授業中に、その人の意見を言う順番がまわっ
てきても、とばして次の人へいってしまう。
これじゃ、やる気がでません。
これは一番ひどい例かもしれません。が、
校内暴力がおきるのは、親の責任、先生の責
任だと思います。
親は、勉強しろ、勉強しろとせきたてる。
自分は昔、ああだった、こうだったと言う。
(漫画によくある話ですが。)うるさいほど
言う。その結果、子供のほうは、いやになっ
てしまい非行へ走る。そして校内暴力。ある
いは、自殺する人もいます。
先生は、あれはダメ。これもダメ。校則を
たてに制限する。そりゃあ、団体生活の中だ
から、ルールがあるのはあたりまえで、それ
を守るのも当然。だけどいやなんですよねえ。
それから、勉強しないと、高校がどうだかん
だと言う。それで、あきらめる。ちょっとし
たことでも心にグサッと刺さることがあるん
ですよねえ。その結果、非行、校内暴力、あ
るいは自殺へーーといくんだと思います。
「自分らのことは、たなにあげて、好き勝手
なこと言ってーー」と思うかもしれませんが、
ぼくは、少なくともそう思います。しかし、
志雄中学校は、前に述べたような生徒を無視
するような先生はいません。また、ちょっと
ぐれた人の意見を言う順番になって、次へと
ばすということはありません。ぼくは、そう
思っています。でも校則なんかは、うるさい
と思いますが、仕方ありません。志雄中学校
の校内暴力は、前に述べたことと違うと思い
ます。先生は一生懸命です。ある先生が、「
目標を失ったからーー」と言っていました。
ぼくにはわかりません。が、そうだと思って
います。
何を言ってたのか、意味のわからない話だ
ったでしょうが、校内暴力の原因は外にもい
ろいろあるかと思います。しかし、ぼくは、
親の責任、先生の責任、社会の責任だと思い
ます。
小社発行・『北陸の燈』創刊号より