460. 初心忘るべからず、世阿弥『花鏡』

 【2026年5月3日配信】       


      

著作兼発行者:文部省          
翻刻発行者:実業教科書株式会社      
縦17.2×横12.2×厚0.3cm
全56ページ      

翻刻発行:1947年           




『あたらしい憲法のはなし』         

  日本国憲法第九条「戦争放棄」について   

        中学一年生用教科書 (1947年.文部省) から          


 みなさんのには、こんどの戦争に、

うさんやにいさんをだされた

でしょう。ごぶじにおかえりになったで

ょうか。それともとうとうおかえりにな

なかったでしょうか。また、くうしゅう

で、やうちを、なくされた

でしう。いまやっ戦争はおわりました。

二度こんなおそろしい、かなしいいを

したくないとませんか。こんな戦争

して、日本はどんな利益があったでし

うか。ありません。ただ、おそろし

い、なしいとが、たくさんおこっただ

けでありませんか。戦争人間をほろぼ

ことです。よいのをこわすこ

とです。だから、こんどの戦争をしかけ

には、きな責任があるといわなれば

なりません。このまえの世界戦争あと

も、もう戦争二度とやるまいと、

々ではいろいろえましたが、またこん

な大戦をおこしてしまったのは、まこと

残念なことではありませんか。


 そこでこんどのでは、日本の国が、

っして二度と戦争をしないように、

とをきめました。そのつは、兵隊

飛行機も、およそ戦争をするための

は、いっさいもたないということです。

れからさ日本には、陸軍海軍も空軍

ないのです。これを戦力放棄といいま

す。放棄とは「すててしまう」という

ことです。しかしみなさんは、けっして心

ぼそうことはありません。日本

いことを、ほかのよりさきにったので

す。に、しいことぐらいいもの

はありません。


 もうつは、よそのいごとがおこ

とき、けっして戦争によって、相手

て、じぶんのいいぶんをとおそうと

ないいうことをきめたのです。おだや

にそうんをして、きまりをつけようと

うのです。なぜならば、いくさをしかけ

ことは、けっきょく、じぶんのをほろ

すようなはめになるからです。また、戦

とまでゆかずとも、で、相手をお

すようなことは、いっいしないことに

めたのです。これを戦争放棄というの

す。そうしてよそのかよて、

世界中が、よいだちになくれる

ようにすれば、日本は、さかてゆけ

るのです。


 みなさん、あのおそろしい戦争が、二度

こらないように、また戦争二度とお

さないようにいたしましょう。 



文部省「あたらしい憲法のはなし」全文



 





以下参考


手と足をもいだ丸太にしてかへし

胎内の動き知るころ骨がつき   鶴 彬


『川柳人』第281号

(井上信子編・1937.11.15発行)より 


動画、宇部 功さんのお話

テーマ:「鶴彬の反戦川柳」

第40回鶴彬・井上剣花坊祭にて

2016.9.17 於盛岡市

以上当講座記事NO.15、159から

  15 最期の一句

159 宇部功「時代を予見する力」

『鶴彬の川柳と叫び』
 尾藤一泉編
(新葉館出版、2009)



ヴァイツゼッカー演説 1985.5.8 


ベルリン在住めいこさん

「くにまもる珠玉の宝なぜすてる」

九条なき悲惨なドイツ現状

改憲、九条、国防について

危険な改憲・緊急事態条項



西山誠一さん

「あやまりをあやまりてこそ」

370 いま一度、憲法を考える

「兵戈無用」



日本国憲法

   第二章 戦争の放棄 

   第九条

 ① 日本国民は、正義と秩序を基調とす

   る国際平和を誠実に希求し、国権の

   発動たる戦争と、武力による威嚇又

   は武力の行使は、国際紛争を解決す

   る手段としては、永久にこれを放棄

   する。

 ② 前項の目的を達するため、陸海空軍

   その他の戦力は、これを保持しない。

   国の交戦権は、これを認めない。





追記
当講座記事NO300から
憲法記念日に相応しい気合いが入った核心の憲法解説
鈴木安蔵憲法草案要綱」起草 (1945.12.26 官邸提出)
ジョン・ロック. ジャンジャック・ルソーの思想が源泉


憲法は、「国民が天皇、摂政、政府、国務大臣、政治家、
裁判官その他の公務員に対して突き付ける命令書」である。
金森徳次郎 戦後吉田内閣の憲法担当国務大臣

日本国憲法第54条第2項
衆議院が解散されたときは、参議院は、同時に
閉会となる。
但し、内閣は、国に緊急の必要があるときは、
参議院の緊急集会を求めることができる。
日本国憲法第99条
天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官
その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する
義務を負う。

2014.5.3 憲法を考える① 中江兆民、千葉卓三郎
2014.5.3 憲法を考える② 植木枝盛、鈴木安蔵
鳥尾鶴代「日本国憲法」陰の功労者


カール・シュミット著『憲法論』
(みすず書房、1974)

      長谷部恭男解説
    (岩波文庫、2019)
統治二論ジョン・ロック著
人間悟性論』ジョン・ロック著
社会契約論ジャンジャック・ルソー著
エミールジャンジャック・ルソー著
 カントの散歩を忘れさせた書

以上当講座記事NO.398再掲





〈小社推薦図書〉
 世阿弥著『風姿花伝・花鏡』
 小西甚一編訳
(タチバナ教養文庫、2012)
 
 2019.4.5 日の出直前の仏島 氷見.七尾の県境
 これから海の向こうの糸魚川の海岸辺りから
 陽が昇る 朝焼けの紫が赤に溶け込んでいく
 木偶乃坊写楽斎さん撮影 当講座記事218から
 清少納言著『枕草子』
 島内裕子訳校訂
(ちくま学芸文庫、2017)





2026.5.3 朝日新聞






後記
「保守」とは世阿弥や清少納言の心情・感動に
共感し、自らもそれらを自然に持っているかを
自身の胸に手を当てて懐疑・検証・模索・黙考、
常に問い続けることにほかならないと考えます。
「革新」とは「保守」の心情・感動を持った者
のみが、新たな「保守の高み」にまで発展させ
ようと努力することにほかならないと考えます。
                           (当講座編集人)











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