270. 「技」が消えた国技大相撲

 【2022年9月22日配信】




まわし考                   


         名古屋市 横井 義孝   


 久しぶりに大相撲中継を真剣に見た。久

しぶりというのは、見るべき相撲内容がな

いからだ。ひとことで言えば、今の相撲は

馬力だけの押し相撲だらけだ。四つ相撲が

極力少なく、まわしを取り合う攻防もまっ

たく見られない。技が感じられない。 

 かつて関脇出羽錦は、「呼び戻し」の大

技を持つ横綱の若乃花を相手に左四つ半身

の形になり右からしぼり、若乃花に左下手

まわしを与えず、若乃花がこの左下手まわ

しを引けるかどうかが勝負の最大の見所だ

った。両者そのままの体勢で、「水入り」

「二番後取り直し」「引分」という相撲も

何番かあった。

 また、「内掛け」名人の大関琴ヶ濵は、

相手にまわしを引かせないために前かがみ

になって顎を引き、時には頭を相手の胸に

付けたりして、低い身の丈でありながら我

が身の胴を精一杯伸ばし腰を引き、まわし

を引かれるのを必死に阻んでいた。


 このような相撲はもう見られないが、そ

の原因ははっきりしている。まわしを固く

締める力士が増えたからだ。大関琴奨菊は

まわしが固いうえに、それが腹の肉に食い

込んでいた。これでは相手はまわしが引け

ない。押し相撲力士は、相手にまわしを引

かれる心配なく相撲を取れればそれでいい

と、安易に考えているのではないだろうか。


 しかしながら、からだにまわしをきつく

締めつけることで、押し相撲力士も四つ相

撲力士も自身の本来の動きが鈍くなってい

る。自らの首を絞めるが如く、からだが締

め上がって悲鳴を挙げ、腰の力が抜けて相

撲に大事な技の切れと敏捷性を失っている

のである。すなわち、相撲の基本中の基本

である腰の鍛錬がおろそかになリ、腰の弱

い力士ばかりとなる。アマチュア相撲への

悪影響ともなる。

 まわしの固い四つ相撲力士同士の対戦は、

ともにまわしが引けないので、グレコロー

マンレスリングを見ているような錯覚に陥

る。まわしがタイツに見える。ここには、

互いのまわしを引き合う四つ相撲はない。

「掬い投げ」「小手投げ」「肩透かし」、

さらに、とっさの「首投げ」といった決ま

り手が多くなる。


 力士のまわしが固くなったのは、千代の

富士が横綱に昇進した頃からだ。千代の富

士がまわしを固めて53連勝していた当時、

私は、まわしを固くするのは反則ではない

かと知人のNHK大相撲アナウンサーに尋ね

てみたが、彼は意にかけるどころか、まわ

しに霧も噴きかけているよと言うのである。

これでは、まわしに接着剤を塗っているよ

うなものである。

 高校生時代に相撲部にいた国会議員に、

大相撲を国技と称するなら国会質問をして

まわしの締め方を正してほしいと要望して

もみたが、この彼も意にかけるどころか、

みんながまわしを固くすればいいだけだ、

横綱北勝海のまわしは幅も広いぞ、とただ

笑っているだけだった。


 相手の髷をつかんだら反則であっても、

自分のまわしを細工し固め相手の力を削ぐ

ことは、反則ではなく正当な行為なのか。

勝負時間を早めるためにそうしているのか。

相撲内容より相撲中継や興業を優先してい

るのか。まわしにこだわる相撲を取るなと

いうことなのか。いったい、なんのために

まわしはあるのか。相撲道が問われる。

 これでは、天津風や小結若浪、関脇明武

谷が見せた四つ相撲からの「吊り出し」と

いう決まり手はもう見られなくなり、押し

相撲一辺倒となり、「叩き」や「往なし」

や「引き」で不意打ちを食らった力士がバ

タリと倒れる「紙相撲」のような相撲ばか

りとなる。怪我も多くなる。力士に怪我人

が多いのも、まわしの固さに原因が大いに

ある。土俵に追い詰められて「打っ棄り」

をしようとしても、まわしが固くて指が入

らず、そのまま身に危険な体勢で、土俵下

や砂かぶりに陥落してしまうのである。


 四つ相撲力士は持ち前の力が発揮できず

気の毒である。まわしに手が届いているの

に固くて引けない、まわしを握っても指が

中に入らない。まわしに小指から入れると

いう技術論もあったが、今ではそのような

解説も聞かれない。「相撲」というものに

とっての「まわし」が軽んじられているの

である。

 もし、まわしが普通の締め方であったな

ら、四つ相撲の関脇安芸乃島や関脇安美錦

は大関になれたはずである。佐田の海親子

も遠藤も、大関になっていたはずである。

若元春・若隆景兄弟、大怪我から這い上が

った角界一の運動神経の持ち主・宇良は、

もともと大関になる器だ。

 彼らは相手のまわしが固いゆえ、まわし

にこだわらない相撲や押し相撲も強いられ、

「押し」や「突っ張り」「喉輪」も磨かな

ければならなくなってしまった。

 宇良は両膝に怪我をかかえる身でありな

がらも、自身の身の丈に合わない体重まで

増やして技と相撲道を窮めんと、土俵に骨

を埋める覚悟で精進している。

 なんの因果か現在幕下にいる朝乃山は、

右四つ左上手まわしを普通に引けていれば、

今頃は同郷の横綱太刀山と同じく大横綱の

道を歩んでいたにちがいない。まわしにも

こだわらない朝乃山は、自分の右腕一本を

相手の左脇に差すだけで大関になった角界

実力一番の逸材である。


 大相撲の現状がかようなものである以上、

まともな取り組みを望むには、日本相撲協

会が、力士が土俵に向かう支度部屋を出る

前に力士のまわしの締め具合をチェック、

協議する審判員を新たに設ける必要がある。

出羽海協会理事(横綱佐田の山)の提唱に

よってきちんと手をつく「立合い」の改善

ができたのだから、まわしの改善もできる

はずだ。まわしの固すぎ緩すぎ幅広すぎは

反則である。横綱輪島や横綱三重ノ海は、

まわしの締めが緩すぎていた。

 このままの現状が続く限り、体力にもの

をいわせた馬力相撲のモンゴル力士優先の

土俵となり、モンゴル相撲協会と化してし

まう。大相撲は日本の伝統文化のひとつで

ある。その象徴ともいえるまわしの重要性、

価値が蔑ろにされることは、あってはなら

ないことだ。


 まわしの締め具合が正常になれば、力士

の日々の稽古の積み重ねが正当に報いられ、

大相撲の番付も取り組み内容も一変する。

本当に強い力士が横綱、大関となる。さす

れば、東西の横綱は若元春、朝乃山であり、

東西の大関は宇良、若隆景である。

 相撲ファンが最も期待するのは、腰を鍛

えた力士間の相撲内容の充実と、卓越した

技と実力の真剣勝負である。



 






〈参考〉


 2018.11.19 サンスポ 





 

琴ヶ濵貞雄

   










 

    前代未聞の一番    まわし待ったがなければ勝っていた
  これもまわしの勝負.照ノ富士一枚まわしを持ち替える
     横綱若乃花(初代)を想起、髣髴させる体型と取り口

「21世紀の未完の大器眠れる獅子そろそろ本気を」
期待の新星若元春  2019年初場所幕下優勝時の写真
会津力士が長州の武将の名をかたる現代の無類力士
自身の測り難き強さに気づいていない不思議な人柄






古き良き時代の相撲になってしまったのか



   向正面に時津風理事長(元横綱双葉山)の異例の姿
   第23代木村庄之助(石川県出身)のすばらしい動き
   栃若を呼び上げる呼出小鉄の美声も大観衆を魅了

  行司は足運び、呼出は喉をもっと鍛える稽古を乞う



参考











〈追記 〉

 2023 年大相撲秋場所が本日から始まった。
横井義孝さんによれば実力 NO.1とNO.2の
若元春と朝乃山の取り組みが、初日にあっ
た。
喧嘩四つの対戦、立ち会いの攻防で若元
が得意の左四つに組み止め左手でまわしを
引いたところで勝負あった、やはり若元
が最高実力者であった、と思った瞬間、す
ぐに朝乃山に両差しになられ勝敗が決まっ
てしまった。
朝乃山のまわしの締めが固すぎるのだ。
場所の両者の対戦でもそうだった。こんな
のは、四つ相撲力士同士が取る相撲とはい
えない。これでは実力勝負にはならない。
磋琢磨、せっかく耐えしのんで努力して
い上がっきた乃山は、地元大器だ
に残念である。こんなことをしていては、
今度はいつか大怪我をするだろう。朝乃山
にはまわしを締め直してほしい。
霧島のまわしも固すぎる。若元春は先場所
この霧島と朝乃山に「まわし負け」して、
目前の大関になれなかった。
こんなことでいいのだろうか。いいはずが
ない。上記の横井さんの指摘どおり何とか
角界良識者が膝つき合わせて改革を急いで
もらいたい。
また若元春には常に堂々とした横綱相撲
取ることを期待したい。一番強いのだから。
実際、負けた相撲すべては取り零しである。
もう一言、土俵態度も品格も角界一である。
呑気な若元春ようやく本気を出しつつある。
        (2023.9.10 当講座編集人)



 2023年秋場所十日目、関脇若元春は新大関
の豊昇龍と対戦した。
この一番、豊昇龍は立ち会い左手で若元春の
右顔面を何か小細工したような張り手で狙っ
た。脳震盪でもおこしたのか、豊昇龍の指が
若元春の目に入ったのか、若元春はそのま
土俵を割った。
こんなボクシング紛いは、相撲とはいえない。
大関が泣く。大関の豊昇龍は関脇の若元春に
る自信がまったくなかったのである。若
元春はこのまま横綱相撲を磨いていけばいい。 
結果は自ずとついてくる。 (2023.9.19 同編集人)



若元春過去最高の一番
左四つ.見事なすり足の寄り.右上手を引ければ完成の相撲








2024.6.1 産經新聞




2024.7.29 佐藤章さん
スポーツ選手も芸能人も社会性を持たなくては
政治、権力に利用され蝕まれて終わってしまう
バーベキュー「これでオレの人気も回復だ、ウヒヒヒヒ」
熱海富士「横綱、この人いったいどなたですか」
照ノ富士「実はワシもまったく知らないんだよ」



当講座記事NO.369から
米国民、トランプを選ぶ
上院下院も共和党が制す
インテリには受容できず
ネオコンDS政治の終焉
日本独立の好機が訪れる
より良き政界再編の気運
台湾有事もどこかへ消滅
米中露の連携がはじまる
戦争もようやく終焉する
 大統領復帰不死鳥型土俵入り
 横綱虎乃山寅右衛門に贈る歌
 朝乃山と虎乃山


受人滴水之恩 当以湧泉相報
一滴の水の恩に湧き出る泉をもって報いん
受けた恩は石に刻み懸けた情けは水に注ぐ

八尾娘の お蔦の唄に
むせぶ茂兵衛の おわら 土俵入り
[剣司作]
  
お蔦あみ笠 背に投げかけて
越中八尾の おわら 風の盆
[長谷川伸作]

受けた情けを この三味の音に
返すお蔦の おわら おわら節

蛍とびかう 八尾の里に
唄うお蔦の おわら 恩おくり






2024.11.16 アベマタイムズ
 
2024.6.1 石浦引退相撲で弓取式を披露
炎鵬にも贈る歌
村田英雄が大関北葉山をうたった歌


炎鵬の大銀杏









2025.3.10 当講座記事NO.386から
大相撲三役格行司・木村晃之助の美事な足はこび
品格・軍配裁き角界一   第23代木村庄之助を彷彿
 「手をおろして」
 
 力士は呼出、行司に敬意を払わなければならない





2025.3.23 大関大の里泰輝大阪春場所優勝大横綱へ
大の里にも贈る歌
兄弟子たおし「笑いこらえて花道へ」
高安のまわしは固すぎる 

 











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 【2025年4月10日配信】                           近藤佳星がうたう世界最高民謡『追分』 .                      かもめの啼く音に ふと目をさまし     あれが 蝦夷地の 山かいな           氷見市松田江の長浜から富山湾.立山連峰                              渋谿をさしてわが行くこの浜に 月夜飽きてむ馬しまし停め  大伴家持(万葉集巻19・4206)     中央が劔岳  右に立山  左に毛勝三山  手前に虻ヶ島                  2025.3.21  撮影  木偶乃坊写楽斎さん      日の出前の富山湾氷見海岸と阿尾城址                 近藤佳星『江差追分』 .                                 『江差追分』 栴檀は双葉より香し                                                      山本恵美『江差追分』 .                   かもめの啼く音に ふと目をさまし  あれが蝦夷地の 山かいな 忍路高島 およびもないが  せめて歌棄 磯谷まで 二代目・近江八声がうたう 船は船頭の うたごえのせて はやる心も 波まかせ 『江差追分』模範指導、弟子が日本一に   体いっぱい、腹の底から全力で声を出す 話が難しすぎてうたえなくなる 大滝秀治の演劇論を聞くが如く    追分を運んだ北前船   当講座記事NO.330から 2024.9.23  朝日新聞   「江差追分は海の歌」 近藤佳星さん 北海道千歳市立北斗中学1年 これまでにない独自...

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 【2024年10月5日配信】 白山に秘められた日本建国の真実      追悼          長野県 中野市  文明アナリスト   新井  信介        共振する縄文の心・翡翠の 波形         -泰澄の白山開山の意味-                                                                               白山は縄文時代からの山として人々の信 仰を集めてきた。六千年前、日本列島では、   お互いの命の響きを正確に伝え合う共振装 置としてヒスイを発見し、大切に身に着け 出した。その信仰の中心に最も響きの分か る女神を選び、ヌナカワ姫と代々呼ばれ続 けた。太古の時代から白山の存在は、北の 日本海と南の太平洋へと流れ行く命の水を 分け恵む特別な水分(みくまり)の山だっ た。そんな日本列島に憧れ入植した人たち から、命を産み育てる力はイザナミと呼ば れ、人々はこの力を、水そのものと同一に 見ていたのだ。                           一方で、国や統治体のことをイザナギと   呼んだ。これらは陰と陽のように表裏を成   し、この二つの力がこれまでの日本国を導   いてきた。しかし令和が始まった今、日本   国というこの統治体は人々の幸福よりも経   済の発展を重視し、マネーの追求に明け暮   れ、その結果多くの問題と疑問と苦痛を人   々にもたらしてきた。そして今、かつて経   験したことがないような、先行きの見えな   い不安が日本人と社会を覆っている。                               さらに今、縄文から続く六千年来の人々   の覚醒が静かに始まった。                                    白山には三つの入口がある。一つは加賀   から入る道で、ここは古代に崇神(すじん) 天皇...

280. 湯の人(その4)現実と夢

 【2022年11月22日配信】   大きな便り                       加藤 蒼汰          秋とはいっても冬のような寒い夜だった。 浴室にはだれもおらず、脱衣場には番台に 座っている銭湯の主人と私ともうひとり。  その人は銭湯の近所の人であり、かつて 高校の教員をしていた。在職当時、馳浩・ 現石川県知事を教えていたと語っている。 八十歳を超えている。  この銭湯でよく顔を合わせ、会うたびに 知事の高校在学中のエピソードを繰り返す ので、私はその話の内容をすっかり諳んじ られるようになってしまった。高校入学時 から卒業までの様子、レスリング部での活 躍などであるが、私が特に感銘を受けた話 は、知事は高校時代、冬、雪が降り積もっ た朝には真っ先に早出登校して、生徒・教 職員を思いやり、校門から校舎玄関入り口 までの路をひとりスコップで雪かきをして いたというくだりである。  そんなすばらしい教え子をもつ元先生が、 服を脱ぎ裸になって浴室入り口に向かって 五、六歩あるきながら大便を三個落とした のである。気づかずに落ちたようなので、 私は「先生、落としもの」と声をかけると、 「ありりー、まったく気いつかんかった。 あはははは」と笑うのである。  私は、脇にあったチリトリでこの塊をす くいとり、「みごとな色と固さやね」と言 いながらトイレに流した。しかしながら、 脱衣場にはその匂いが全面に沁みわたり、 息が苦しくなるほどだった。このとき私は、 幼いころサーカスを見たときのことを思い だした。  それは曲芸をしていた象が巨大な大便の 塊を三個落とし、団員があわててスコップ で拾いあげていた光景であった。このとき の衝撃の記憶がよみがえり、私にとっさに チリトリを思いつかせたような気がする。 本を読んでいた番台の主人もその匂いで事 のいきさつに気づき、「匂いもすばらしい ね」と笑いながら脱衣場の窓を全開し床を 雑巾でふいてくれたが、その強力な匂いは 容易に消えなかった。  その間、先生は先に浴槽へ入り、気持ち よさそうに浸かっていた。私は先生と湯壺 にいっしょに漬かることに一瞬躊躇したが、 免疫機能が高まるまたとないチャンスでは ないかとの思いも何ゆえか突然こみあげて きて湯船に同席、お伴したしだいである。 ...

275. スポーツを文化にするために

【2022年10月10日配信】      「学生野球考」         慶應義塾大学野球部監督   前田 祐吉                               中国・張博恒(左)と台湾・唐嘉鴻   唐 「こんなのもらっちゃったよオレ」   張 「よかったらオイラのもあげるよ」   唐 「そっちのは錆びてるみたいだね」   張 「ほんとだ。だったら交換してよ」   唐 「ならオレのも持ってけよ」            石原裕次郎『錆びたナイフ』   史上最高演技   史上最高選手      勇気ある発言   「オンニ、ここで記念に一緒に撮りましょ」   「オレは笑いをこらえるが、笑って何が悪いんだ」    台湾、中国、日本、コロンビア  体操鉄棒4選手      葉隠・武士道を覆す号泣                       「サード!もう一丁!」「ヨーシこい」 と いう元気な掛け声の間に、「カーン」と いう 快いバットの音がひびくグラウンドが 私の職 場である。だれもが真剣に野球に取 り組み、 どの顔もスポーツの喜びに輝いて いる。息子 ほどの年齢の青年たちに囲まれ、 好きな野球 に打ち込むことのできる私は、 つくづく、し あわせ者だと思う。  学生野球は教育の一環であるとか、野球 は人間形成の手段であるということがいわ れるが、私の場合、ほとんどそんな意識は ないし、まして自分が教育者だとも思わな い。どうしたらすべての野球部員がもっと 野球を楽しめるようになるのか、どうした らもっと強いチームになって、試合に勝ち、 選手と喜びを共にできるのか、ということ ばかり考えている。  野球に限らず、およそすべてのスポーツ は、好きな者同志が集まって、思いきり身 体を動かして楽しむためのもので、それに よって何の利益も求めないという、極めて 人間的な、文化の一形態である。百メート ルをどんなに早く走ろうと、ボールをどれ だけ遠くへカッ飛ばそうと、人間の実生活 には何の役にも立たない。しかし、短距離 走者はたった百分の一秒のタイムを縮める ために骨身をけずり、野球選手は十回の打 席にたった三本のヒットを打つために若い エネルギーを...

261. 知られざる歴史「海に消えた布引丸」

【2022年7月19日配信】              日本の重心富山県沖、大陸から見た日本       みんな仲良く        (富山県作成)                      久慈あさみ『ブンガワン・ソロ』 .           アジア連帯への熱情              金沢市 山口 隆重                兼六園近くの小立野台に建つ紫錦台中学 校、ここはかつて旧制金沢第二中学校があ ったところだ。  今から40年ほど前、大正二桁生まれの この旧制二中卒業生を主なメンバーとする 十数人が、「二十一世紀を語る夢の会」な る親睦会をつくった。  親睦会といっても酒好きの彼らは、この 夢の会発足前からも、毎夕仕事帰りに各自 それぞればらばらに市内の片町や香林坊の 居酒屋、小料理屋で顔を合わせ、夢の会を 開いていたのだが、そこでは国政や県政、 社会、教育、海外情勢などあらゆる時事問 題、身近な話題をだれに遠慮することなく 忌憚なく熱く語り合っていた。  彼らの多くは定年間近のサラリーマンで、 県庁、市役所、郵便局、学校、新聞社、専 売公社、電電公社、国鉄、労働組合などに 勤めていた。若き日、戦場を体験した世代 である。彼らは多くの友人や親、兄弟たち を失っていた。戦争否定は言わずもがなの 彼らの共通認識であった。また、高学歴で ありながら「長」の付く要職を拒んだ人た ちでもあった。東大、早稲田、慶応を出て いようと彼らは平社員、平教員を貫いた。 満鉄退職後、県庁に勤めていた人もいた。  居酒屋で彼らとよく顔をあわせていた私 は、なぜか彼らに可愛がられて、いつの間 にか親子ほども歳の離れた特別会員となっ てしまった。私は旅行代理業をしていたこ ともあって年に数回、「夢の会懇親旅行」 を企画、担当し、彼らを日本各地の名所へ 案内した。  このメンバーの中に、林政文の孫の林さ んという方がいた。林さんの父は林政武で、 第4代の北國新聞社長だった。祖父が第2 代社長の林政文である。  なお、初代は政文の実兄の赤羽万次郎で あり、3代目は政文の義父・林政通である。  林政武は昭和18年(1943年) に亡くなり、 同社の経営は林家から離れた。赤羽家、林 家は長野県松本市出身だった。   明治26年(1893年) 8月5日、...
         柿岡 時正
         廣田 克昭
         酒井 與郎
         黒沢  靖
         神尾 和子
         前田 祐吉
         廣田 克昭
         伊藤 正孝
         柿岡 時正
         広瀬 心二郎
         七尾 政治
         辰巳 国雄
         大山 文人
         島田 清次郎
         鶴   彬
         西山 誠一
         荒木田 岳
         加納 韻泉
         沢田 喜誠
         島谷 吾六
         宮保 英明
         青木 晴美
         山本 智美
         匂  咲子
         浅井 恒子
         浜田 弥生
         遠田 千鶴子
         米谷 艶子
         大矢場 雅楽子
         舘田 信子
         酒井 由記子
         酒井 由記子
         竹内 緋紗子
         幸村  明
         梅  時雄
         家永 三郎
         下村 利明
         廣田 克昭
         早津 美寿々
         木村 美津子
         酒匂 浩三
         永原 百合子
         竹津 清樹
         階戸 陽太
         山本 孝志
         谷口 留美
         早津 美寿々
         坂井 耕吉
         伊佐田 哲朗
         舘田 志保
         中田 美保
         北崎 誠一
         森  鈴井
         正見  巖
         正見  巖
         貝野  亨
         竹内 緋紗子
         滋野 真祐美
         佐伯 正博
         広瀬 心二郎
         西野 雅治
         竹内 緋紗子
         早津 美寿々
         御堂河内 四市
         酒井 與郎
         石崎 光春
         小林 ときお
         小川 文人
         広瀬 心二郎
         波佐場 義隆
         石黒 優香里
         沖崎 信繁
         山浦  元
         船橋 夕有子
         米谷 艶子
       ジョアキン・モンテイロ
         遠藤  一
         谷野 あづさ
         梅田 喜代美
         小林 ときお
         中島 孝男
         中村 秀人
         竹内 緋紗子
         笠尾  実
         前田 佐智子
         桐生 和郎
         伊勢谷 業
         伊勢谷 功
         中川 清基
         北出  晃
         北出  晃
         広瀬 心二郎
         石黒 優香里
         濱田 愛莉
         伊勢谷 功
         伊勢谷 功
         加納 実紀代
         細山田 三精
         杉浦 麻有子
         半田 ひとみ
         早津 美寿々
         広瀬 心二郎
         石黒 優香里
         若林 忠司
         若林 忠司
         橋本 美濃里
         田代 真理子
         花水 真希
         村田 啓子
         滋野 弘美
         若林 忠司
         吉本 行光
         早津 美寿々
         竹内 緋紗子
         市来 信夫
         西田 瑤子
         西田 瑤子
         高木 智子
         金森 燁子
         坂本 淑絵
         小見山 薫子
         広瀬 心二郎
         横井 瑠璃子
         野川 信治朗
         黒谷 幸子
         福永 和恵
         小社発信記事
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         秋山 郁美
         加藤 蒼汰
         森本 比奈子
         森本 比奈子
         吉村 三七治
         石崎 光春
         前田 佐智子
         前田 佐智子
         前田 佐智子
         前田 佐智子
         中野 喜佐雄
         八木  正
         堀  勇蔵
         家永 三郎
         広瀬 心二郎
         菅野 千鶴子
         海野 啓子
         菅野 千鶴子
         海野 啓子
         石井 洋三
         小島 孝一
         キャリー・マディ
         谷本 誠一
         宇部  功
         竹内 緋紗子
         谷本 誠一
         酒井 伸雄
163、コロナ禍の医療現場リポート
         竹口 昌志
164、この世とコロナと生き方を問う
         小社発信記事
165、コロナの風向きを変える取材
         橋本 美濃里
166、英断の新聞意見広告
         小社発信記事
167、ワクチン接種をしてしまった方へ
         小社発信記事
168、真実と反骨の質問
         小社発信記事
169、世論を逆転する記者会見
         小社発信記事
170、世界に響けこの音この歌この踊り
         小社発信記事
171、命の責任はだれにあるのか
         小社発信記事
172、歌人・芦田高子を偲ぶ(1)
         若林 忠司
173、歌人・芦田高子を偲ぶ(2)
         若林 忠司
174、歌人・芦田高子を偲ぶ(3)
         若林 忠司
175、ノーマスク学校生活宣言
         こいわし広島
176、白山に秘められた日本建国の真実
         新井 信介
177、G線上のアリア
         石黒 優香里
178、世界最高の笑顔
         小社発信記事
179、不戦の誓い(2)
         酒井 與郎
180、不戦の誓い(3)
         酒井 與郎
181、不戦の誓い(4)
         酒井 與郎
182、まだ軍服を着せますか?
         小社発信記事
183、現代時事川柳(六)
         早津 美寿々
184、翡翠の里・高志の海原
         永井 則子
185、命のおくりもの
         竹津 美綺 
186、魔法の喫茶店
         小川 文人 
187、市民メディアの役割を考える
         馬場 禎子 
188、当季雑詠
         表 古主衣 
189、「緑」に因んで
         吉村 三七治 
190、「鶴彬」特別授業感想文
         小社発信記事
191、「社会の木鐸」を失った記事
         小社発信記事
192、朝露(아침이슬)
         坂本 淑絵
193、変わりつつある世論
         小社発信記事
194、ミニコミ紙「ローカル列車」
         赤井 武治
195、コロナの本当の本質を問う①
         矢田 嘉伸
196、秋
         鈴木 きく
197、コロナの本当の本質を問う②
         矢田 嘉伸
198、人間ロボットからの解放
         清水 世織
199、コロナの本当の本質を問う③
         矢田 嘉伸
200、蟹
         加納 韻泉
201、雨降る永東橋
         坂本 淑絵
202、総選挙をふりかえって
         岩井 奏太
203、ファイザーの論理
         小社発信記事
204、コロナの本当の本質を問う④
         矢田 嘉伸
205、湯の人(その2)
         加藤 蒼汰
206、コロナの本当の本質を問う⑤
         矢田 嘉伸
207、哲学の時代へ(第1回)
         小社発信記事
208、哲学の時代へ(第2回)
         小川 文人
209、コロナの本当の本質を問う⑥
         矢田 嘉伸
210、読者・投稿者の方々へお願い
         小社発信記事
211、哲学の時代へ(第3回)
         小社発信記事
212、哲学の時代へ(第4回)
         小社発信記事
213、小説『金澤夜景』(2)
         広瀬 心二郎
214、小説『金澤夜景』(3)
         広瀬 心二郎