295. 哲学の時代へ(第12回)
【2023年3月7日配信】
人間の幸福
七尾市 農家 八十一歳
坂井 耕吉
政治家たちも学者たちも毎日ご多忙のこ
とと思う。しかし、私は、ぜひ、お尋ねし
たいことがある。
それは、「人間において一番大切なこと
は何であるか」である。
それは、自分だけでなく、自分を含めた
全人間の幸福であると私は思うのである。
だから、政治も経済もその外すべての物
事はみな、全人間の幸福のためにのみ運営
すべきであると思うのである。
故に、全人間は、今からでも、全人間の
幸福のため全力を尽くすべきである。
而して、このことに反対する者は、全人
間の幸福に反対するのであるから、許すこ
との不可能なる罪悪であると思うのである。
また、このことは絶対不可能のことでは
ない。
この地球も人類も、大名や金持ちがつく
ったものでは絶対にないことである。よく
知るべきである。
全人間は、一日も早く、全力を尽くすべ
きである。
小社発行誌『北陸の燈』創刊号「巻頭言」から
当講座記事NO.48再掲
〈参考〉
当講座記事NO
208 哲学の時代へ(第2回)小川 文人
219 哲学の時代へ(第5回)海野 利秋
221 哲学の時代へ(第6回)原田 小夜子
226 哲学の時代へ(第7回)山下 秀美
239 哲学の時代へ(第8回)菅野 綾乃
246 哲学の時代へ(第9回)桃原 ひかり
260 哲学の時代へ(第10回)清水 麗子
262 哲学の時代へ(第11回)海野 恵美子
〈小社推薦論文・note〉
当講座記事NO.208、226から
松永知子さん(金沢大学4年)
卒業論文