391. 冴え澄みわたる母音の響き
【2025年4月1日配信】
かもめの啼く音に ふと目をさまし
あれが蝦夷地の 山かいな
中央が劔岳 右に立山 左に毛勝三山 手前に虻ヶ島
2025.3.21 撮影 木偶乃坊写楽斎さん
日の出前の富山湾氷見海岸と阿尾城址
『江差追分』栴檀は双葉より香し
かもめの啼く音に ふと目をさまし
あれが蝦夷地の 山かいな
忍路高島 およびもないが
せめて歌棄 磯谷まで
船は船頭の うたごえのせて
はやる心も 波まかせ
話が難しすぎてうたえなくなる
大滝秀治の演劇論を聞くが如く
追分を運んだ北前船 当講座記事NO.330から
2024.9.23 朝日新聞
こんな難しい歌をよくぞうたえるものだ。
且つよくぞここまで曲を練り上げたものだ。
先人の偉大さ、それだけに深い味わいがある。
歳を重ねてどんな磨きがかかるのか、楽しみだ。
参考
布勢の水海(氷見市の十二町潟)の遊覧から
国府(伏木)への帰途、渋谿(雨晴海岸)の
手前の松田江の長浜で、風光絶佳の月景色に
家持一行は、馬の歩みを暫く停めて堪能した。