379. 春節に雪ふりつむ
【2025年1月29日配信】
春を呼ぶ木偶廻し
女一番でく
(写真 深瀬木偶廻し保存会提供)
野々市市 坂本 淑絵
哭いて別れた ふるさとよ
許せ父母(ととかか)
木偶の方々(かた)
谷の水面に その名を呼べば
今も聞こえる 木偶の舞い
ここが尾口の ここが深瀬の
水底(みず)のさと
なにを嘆くか さとの衆
新町(そこ)がふるさと
木偶のさと
足を踏んばり 捧げて廻(ふ)れば
飴の嵐が 春を呼ぶ
これが尾口の これが深瀬の
木偶まわし
男でく
(写真 深瀬木偶廻し保存会提供)
〈後記〉
深瀬の「でくまわし」
石川県石川郡旧尾口村深瀬地区は1977年 、
手取川ダム建設にともない全地区が水没し、
同郡旧鶴来町(現白山市)深瀬新町に集団
移転した。同ダム完成は1979年。
毎年2月、旧正月行事として深瀬木偶廻し
保存会により深瀬新町の同保存会館で公演
が行なわれている。
350年前から伝わるとされ(奈良時代以前
に朝鮮半島から伝わったものであるとか、
徐福が連れてきた芸能集団であると唱える
郷土史家もいる。その史家は、当講座 NO.
116 の白山カンコ踊についても同様に唱え
ている。)、国指定重要無形民俗文化財に
指定(1977年5月17日=文化・自然より土
建)されている。
日本に4か所ある文弥人形浄瑠璃のひとつ。
上演の演題
『大職冠』
『烏帽子折』
『熊井太郎孝行之巻』
『忠臣蔵』
『門出屋島』
『大江山』
大職冠・藤原鎌足の美しい娘が唐の太宗の后
ならば、武則天(武照)の父が鎌足であり、
藤原不比等は太宗、高宗と義兄弟ということ
になる。鎌足、不比等も唐の人ではないか。
武則天の父の武士彠(ぶ しやく)が鎌足では。
ひょっとして武士の起源と考えられないか。
さらに、武則天のモデルが天照大御神とか、
東ゴートのアマラスンタを手本としたとも。
また、大江山は丹後、丹波の鉱脈のあるとこ
ろから、そこに住む酒呑童子=鬼というのは
伽耶の人たちではないか。そしてそれを伐つ
源頼光と頼光四天王(渡辺綱、碓井貞光、卜
部季武、坂田金時)は新羅の人か。あるいは
百済の人か。桃太郎鬼退治の話に似ている。
「でくまわし」を見た読者から上のメールが
ありました。もし阿武山古墳(高槻市、茨木
市)を再調査し全貌を把握できれば、鎌足、
不比等が何者であったか解明できるのでは。
遺体の状態が鎌足の状況と似ているという。
同古墳の「貴人の墓」は、1934年、京都大学
理学部地震観測所が地震観測施設建設中に発
見し発掘の主導権を握り、京都大学考古学研
究所の調査を拒否するなどした結果、埋め戻
されている。
大江山 楠山正雄(青空文庫)
『尾口のでくまわし (でくの舞い) 』350年継承
〈追記〉
当講座 NO.192、201、248、341、342の
記事には坂本淑絵さんの訳詩があります。
楊姬銀が歌う映像があります。
周炫美が歌う映像があります。
今後の雪(降雪短時間予報・気象庁)
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樹 -卒業制作- 青木 春美
芽を出した牡丹へ冬の
鶴彬 1925年 16歳
元小結.遠藤聖大 石川県鳳珠郡穴水町出身
大関.大の里泰輝 石川県河北郡津幡町出身