241. 少数者であることの覚悟
【2022年3月21日配信】
社民党との訣別
高木 有紀子
先月17日に広島県呉市議会で行われた
政治倫理審査会での社民党の山上文恵・呉
市議(9期)の発言に、私はショックを受
けました。
私はこれまで一貫して社民党を支持して
きました。私が同党を支持する一番の理由
は、同党が平和憲法を守り、そして少数意
見を大事にしているという思いからでした。
しかしながら、当審査会における山上議
員の谷本誠一議員(自然共生党・6期)へ
の質疑のなかで、山上議員は、航空会社と
マスコミ報道の側に立脚して、当該飛行機
の運行が遅れたことは谷本議員の他の乗客
への人権侵害であり、呉市民へ迷惑をかけ
るものであり、呉市民への信頼を失わせる
行為、人権侵害であり、さらに谷本議員に
は常識がないと発言しているのです。
谷本議員は、自身が航空会社から人権を
侵害されたと発言しています。私は、山上
議員が憲法の人権条項に則り少数者の意見
を尊重する発言をするはずだと思っていま
した。ところが山上議員は、谷本議員の主
張、真意を聴く耳はまったくなく、一考だ
にしない発言、態度でした。
さらに、この政治倫理審査会を開くこと
になった、また最も審査しなければならな
いはずの、「谷本議員のマスク着用拒否」
という根本問題を当審査会では審査の対象
としない、かつ、谷本議員の政治家として
の政治理念や政治信条を聴かないとの審査
会委員長の発言にも同調しています。これ
は谷本議員に対し問答無用の審査をするこ
とを意味するものであり、審査というより
議会政治や地方自治の崩壊を審査会自らが
まねくことになります。
また、これらのことは少数意見を切り捨
てる行為にほかなりません。
山上議員は谷本議員の主張、真意になぜ
謙虚に耳をかたむけることができないので
しょうか。呉市議会事務局が、谷本議員の
主張するノーマスク運動に7パーセントの
呉市民からの賛同、応援があったと当審査
会で報告しているにもかかわらずです。7
パーセントは少数意見でもないという判断
なのでしょうか。
この政治倫理審査会における山上議員の
発言、政治姿勢に異議を唱える社民党議員
は今のところいません。本当に残念です。
私は長年、社民党を支持し、応援してきま
した。個人的に親しくしている同党議員も
います。選挙でも同党議員に票を投じてき
ました。彼ら、彼女らは、この審査会を見
て何を思い、何を感じているのでしょうか。
平和憲法の要である人権主義をないがし
ろにし少数意見を封じる議員がいるかぎり、
また、少数意見を封じる議員を批判できな
い政党であるかぎり、その議員や政党には
未来はないと私は思います。
そもそも、当該飛行機の運行が遅れたこ
とが、どうして谷本議員の他の乗客への人
権侵害になるのか、また、呉市民へ迷惑を
かけたことになるのか、この審査会の質疑
をいくら聞いてもさっぱり分かりません。
山上議員も谷本議員に何を質問しているの
か、また、いったい何を審査しているのか、
ご自身でも本当のところは何も分かってい
ないのではないでしょうか。この審査会で
問われたのは、山上議員の政治理念、政治
信条、人権意識だったのです。
谷本議員の主張には一点の曇りもなく正
しい、谷本議員は誠実に真実を述べている、
と私は受け取りました。谷本議員の叡智と
勇気ある行為、活動に私は今後も心からの
エールをおくりつづけます。
〈参考〉
2022.2.17 呉市議会政治倫理審査会動画
上の政治倫理審査会に至った経緯記事
谷本誠一さん当講座執筆記事
〈後記〉
コロナの真実を語る者・世の人々の命と
健康と生活を守り幸福を願う者への迫害
山上文恵議員は上の高木有紀子さんの
意見を少数意見として、あるいは少数
意見にもならないとして無視される、
あるいは無視する立場を取られるので
しょうか。
コロナの事実、真実、真相は近く必ず、
結果が明らかに出る事柄です。
ひとこと私見を述べれば、その時必ず、
政治責任ほかあらゆる分野にわたって
「責任」の問題が生じ、その時初めて、
呉市議会による谷本誠一議員への今月
1日の辞職勧告決議が、谷本議員への
人権侵害であったことに各議員が己れ
の人間としての愚かさとともに気づく
ことになると思います。その時真に、
市民・国民を愛し守るため真心を以て
使命を尽くしている谷本議員の真意と、
辞職勧告しなければならなかったのは
この決議をした当事者である自分自身
に向けてのことだったと、深い反省と
慚愧・懺悔の情とともに真底知ること
になると思います。 (編集人)
谷本誠一議員に対する議員辞職勧告決議文
当講座記事NO.236から
広島県呉市議・谷本誠一さんへの
辞職勧告決議に対する小社の見解
不思議な決議である。飛行機を遅ら
せたのはどう考えてみても航空会社の
ほうである。航空会社の言い分も筋が
通っていない。法的根拠もない。まし
てやこのことを吟味するという呉市議
会もまったく機能していない。
谷本議員を理不尽から守るのかと思
っていたら逆だった。議会のほうが理
不尽、無慈悲だったのである。これで
は地方自治も民主主義も人権も、まと
もな論議も論理もあったものでない。
日本の憲法、法律にはこの議会勧告決
議を正当化できる条文はどこにもない。
最初から結論ありきの決議で、これは
やくざの世界である。
共産党、社民党、公明党、自民党議
員がこの決議に参加、賛同している。
彼らは党首はじめ他の党員、支持者か
ら賛同を得られるのだろうか。あるい
は党の方針に従っているのだろうか。
もし党の方針に従って決議に賛成し
たのであれば、その党自体が任侠道も
ないやくざ顔負けの組織であることを
証明したことになる。
また、谷本市議のコロナに対するこ
れまで一貫した主張が正しかったこと
が白日の下に証明された暁には、彼ら
は谷本市議はじめ呉市民、国民に心か
ら謝罪できるのだろうか。もはや誰も
逃げることは許されない状況になって
しまった。 (2022.3.1)
当講座記事NO.373から
〈追記〉
いつかきた道
竹内緋紗子さんの川柳
当講座記事NO.160から
教え子を再び何処かへ送る教師引率もして
大政翼賛会に逆戻り全国会議員民を捨てる
「医は仁術」から算術にウイルス変異か
コロナ恐い怖いと不安煽る新聞テレビ
マスコミが急かす恐怖のワクチン注射
虚偽を報じるマスコミ戦後も変われず
言論をしまってしまった言論人
人としての良心失った者のみ世にはばかる
「主権者」たる民のための政財官学報人、今こそ出でよ