289. コロナ再考・甦る親鸞の他力

 【2023年1月17日配信】小社発信記事                       




 政治家・谷本誠一呉市議へのエール                                                                        



 コロナ騒動がおこってから3年がたった。

この間、当講座でも NO.268 の記事などで

谷本誠一さんや大橋眞さんの声をとどけて

マスク着用やPCR検査、ワクチン接種、ワ

クチン後遺症等について問題点を提起して

きたが、残念ながらいまだ未解決のままで

ある。


 今春の岐阜県議選に出馬するという今井

瑠々氏の今月13日の記者会見を見ると、

会見直前に今井氏の隣に座っていた野田聖

子衆議が記者と、マスクを着けるかどうか

やりとりをしていた。マスク着用の有無は

国会議員と大手マスコミ記者のやりとりで

決まるということである。コロナが政治で

あることを証明した一場面である。


 科学的根拠に基づきコロナ対策をしてい

るという国政の一端を担う国会議員の見識

がこのような有り様である。科学的根拠に

基づきコロナ対策の問題点を指摘、危惧す

る学者や医師や地方議員の声は国会議員も

マスコミ記者も無視し、調べようともしな

い。逆に言えば、彼らが全員マスクをはず

さない限りコロナは終わらない。


 コロナ騒動を推しすすめ関わった方々は

謝罪し責任をとった上すみやかに退出して

いただきたいが、コロナが政治であるとい

う現実、実態である以上、これ以上コロナ

騒動に巻き込まれないためには最終的には

自身で考え判断し身を守る以外に術はない。

日本には、まだかろうじてこの道が残され

ている。



 以下に今一度、コロナ騒動に関する小社

の見解と関連記事を掲げます。

            (当講座編集人)




厚生労働省の公式見解 

PCR陽性は感染性ウイルスの存在

を意味しない。

厚労省は、新型コロナウイルスの

存在を証明する科学的根拠を有し

ていない。

(このことを知っていながらも、

このことを国民に知らせる日本の

大手新聞社・放送局、国会議員、

閣僚も、まだ存在しない。) 



小社の見解

上記の厚労省の見解は、


①マスクをする必要はない。

②PCR検査をする必要はない。

③ワクチン接種をする必要はない。

④緊急事態宣言をする必要はない。

⑤パンデミックは存在せず、国民

がこれまでどおりの生活をするこ

とに何のさしさわりもない。


ということを意味している。

当講座の NO.8の記事で紹介した

厚生官僚であった山内豊徳さんの

「国民のための仕事」「弱者を思

う精神、真心」の遺訓が、厚労省

の官僚、職員に少なからず継承さ

れている。

最大の問題は、日本の国会、行政、

司法が屈するものが、屈させられ

るものが、かつ国民を差し出すも

のが、差し出させるものが、戦後

七十七年経ても、残念ながら、い

まだ、この世の日本と世界に存在

するということである。

この存在が、自らの歴史的回心に

よって生まれ変わるか、あるいは

この存在に、慈悲の心をもって、

有史初めての革命的回心をさせる

ことができるかが、人類の課題の

ひとつである。




1945年11月7日付け朝日新聞の記事

 「国民と共に立たん」 の宣言は今日

 に至るも、いまだ実行されていない。

 「国民と共に立たず」のままである。

(以下に宣言の全文)


宣言

國民と共に立たん

本社、新陣容で「建設」へ

 

支那事変勃発以来、大東亞戰争終結

にいたるまで、朝日新聞の果たした

る重要なる役割にかんがみ、我等こ

ゝに責任を國民の前に明らかにする

とともに、新たなる機構と陣容とを

もつて、新日本建設に全力を傾倒せ

んことを期するものである。

今回村山社長、上野取締役会長以下

全重役、および編集総長、同局長、

論説両主幹が総辞職するに至つたの

は、開戰より戰時中を通じ、幾多の

制約があつたとはいへ、眞実の報道、

厳正なる批判の重責を十分に果たし

えず、またこの制約打破に微力、つ

いに敗戦にいたり、國民をして事態

の進展に無知なるまゝ今日の窮境に

陥らしめた罪を天下に謝せんがため

である。

今後の朝日新聞は、全従業員の総意

を基調として運營さるべく、常に國

民とともに立ち、その聲を聲とする

であらう、いまや狂瀾怒涛の秋、日

本民主主義の確立途上來るべき諸々

の困難に対し、朝日新聞はあくまで

國民の機関たることをこゝに宣言す

るものである。




「NHK番組基準」 (1959年7月21日 

制定) も、今日に至るも基準はどれ

ひとつとして実行されていない。

(以下に基準の当該文)


日本放送協会は、全国民の基盤に立

公共放送の機関として、何人からも干

渉されず、不偏不党の立場を守って、

放送による言論と表現の自由を確保し、

豊かで、よい放送を行うことによって、

公共の福祉の増進と文化の向上に最善

を尽くさなければならない。

この自覚に基づき、日本放送協会は、

その放送において、

 1 世界平和の理想の実現に寄与し、

   人類の幸福に貢献する。

 2 基本的人権を尊重し、民主主義

   精神の徹底を図る。

 3 教養、情操、道徳による人格の

   向上を図り、合理的精神を養う

   のに役立つようにする。

 4 わが国の過去のすぐれた文化の

   保存と新しい文化の育成・普及

   に貢献する。

 5 公共放送としての権威と品位を

   保ち、公衆の期待と要望にそう

   ものであることを基本原則とし

   て、ここに、国内放送の放送番

   組の編集の基準を定める。


訂正

放送が事実と相違していることが明ら

かになったときは、すみやかに取り消

し、または訂正する。


報道番組

 1 言論の自由を維持し、真実を報

   道する。

 2 ニュースは、事実を客観的に取

   り扱い、ゆがめたり、隠したり、

   また、せん動的な表現はしない。

 3 ニュースの中に特定の意見をは

   さむときは、事実と意見とが明

   らかに区別されるように表現す

   る。

 4 災害などの緊急事態に際しては、

   すすんで情報を提供して、人命

   を守り、災害の予防と拡大防止

   に寄与するようにつとめる。

 5 ニュース解説または論評は、ニ

   ュースと明確に区別されるよう

   に取り扱う。




ポツダム宣言受諾決定の情報を知った直後

毎日新聞・西部本社の高杉孝ニ郎(富山県

出身)編集局長が辞表とともに提出した同

社社長への進言書(井上靖と対極の姿勢


「その日まで戦争を謳歌し、扇動した大新

聞の責任、これは最大の形式で国民に謝罪

しなければならない。本社は解散し、毎日

新聞は廃刊、それが不可ならば重役並びに

最高幹部は即時総退陣する」




 1945年8月15日井上靖 (社会部記者・

金沢市の第四高等学校柔道部出身)執筆

翌8月 16日付け毎日新聞大阪本社発行

「毎日新聞」社会面  (2面) トップ記事


「玉音ラジオを拝して」

 十五日正午ーーそれは、われわれが否三

千年の歴史がはじめて聞く思いの「君が代」

の奏でだった。その荘厳な「君が代」の響

の音が消えてからも、ラジオの前に直立不

動、頭を垂れた人々は二刻、三刻、微動だ

にしなかった。生まれて初めて拝した玉の

御声はいつまでも耳にあった。忝(かたじ

けな)さ、尊さに身内は深い静けさに包ま

れ、たれ一人毛筋一本動かすことはできな

かった。幾刻か過ぎ、人々の眼から次第に

涙がにじみあふれ肩が細く揺れはじめてき

た。本土決戦の日、大君に捧げまつる筈の、

数ならぬ身であった。畏(かしこ)くも、

陛下にはその数ならぬわれら臣下の身の上

に御心をかけさせられ、大東亜戦争終結の

詔書をいま下し給われたのであった。

 ーー帝国ノ受クヘキ苦難ハ固ヨリ尋常ニ

アラス 爾(ナンジ)臣民ノ衷情モ朕善ク

之ヲ知ル 然レトモ朕ハ時運ノ趨(オモム)

ク所堪へ難キヲ堪へ忍ヒ難キヲ忍ヒ以テ万

世ノ為ニ太平ヲ開カムト欲ス 朕ハ茲(コ

コ)ニ国体ヲ護持シ得テ忠良ナル爾臣民ノ

赤誠ニ信倚シ常ニ爾臣民ト共ニ在リ

 玉音は幾度も身内に聞え身内に消えた。

幾度も幾度もーー勿体なかった。申訳なか

った。事茲に至らしめた罪は悉(ことごと)

くわれとわが身にあるはずであった。限り

ない今日までの日の反省は五体を引裂き地

にひれ伏したい思いでいっぱいにした。い

まや声なくむせび泣いている周囲の総ての

人々も同じ思いであったろう。日本歴史未

曾有のきびしい一点にわれわれはまぎれも

なく二本の足で立ってはいたが、それすら

も押し包む皇恩の偉大さ! すべての思念

はただ勿体なさに一途に融け込んでゆくの

みであった。

 詔書を拝し終るとわれわれの職場、毎日

新聞社でも社員会議がニ階会議室で開かれ

た。下田主幹が壇上に立って「詔書の御趣

旨を奉戴するところに臣民として進むべき

ただ一本の大道がある」と社員の今日から

進むべき道を説けば、上原主筆続いて「職

場を離れず己が任務に邁進することのみが、

アッツ島の、サイパンの、沖縄の英霊に応

える道である」とじゅんじゅんと声涙共に

下る訓示を与え、最後に鹿倉専務また社員

のこれまでの「闘い抜く決意」を新しい日

本の建設に向けることを要請した。われわ

れの進むべき道は三幹部の訓示をまつまで

もなくすでに御詔勅を拝した瞬間から明ら

かであった。

 一億団結して己が職場を守り、皇国興建

へ新発足すること、これが日本臣民の道で

ある。われわれは今日も明日も筆をとる!


井上靖はこの後、同社学芸部副部長となり、

1950年芥川賞を受賞し、翌年同社を退職。

日本の有名作家となる。受賞作は『闘牛』。


以上当講座記事NO.165、191、221から

165 コロナの風向きを変える取材

191 「社会の木鐸」を失った記事

221 哲学の時代へ(第3回)




以下本文関連記事

当講座記事NO.241 少数者であることの覚悟

同251 「非情」の泣き踊り・ねぶたが起源

同268 いま一度コロナについて考えてみよう


同161 谷本誠一さん執筆.国民主権,国民の命と自由と人権

 広島県呉市議(6期)・谷本誠一さん



大橋眞さん発信全動画

 徳島大学名誉教授・大橋眞さん



同227 「コロナ」に関する全記事



2023.1.13 今井瑠々氏記者会見模様

政治はゲーム・世渡りだという厚顔無恥話.質問も無内容

  マスク同調会. 会見終了後に記者たちの姿の映像がある
   マスク着用有無決定は同調会のルールに拠る. 傲岸不遜

 後の世を渡す橋とぞ思ひしに世渡る僧となるぞ悲しき
                        源信母





2023.1.17 朝日新聞

  話にならない話. 国民の命をどう思っているのだろうか
  各人が各人それぞれの立場で各人自らの責任をとるべき

  


2023.1.20 東京新聞

やっぱりコロナは政治であった
科学的根拠はどこへ行ったのか
そもそも科学とは何だったのか
ワクチンの後遺症が懸念される

2023.1.24 田中宇の国際ニュース解説




2023.1.26 毎日新聞
いったいどうせよというのか。マスク自体の効果にも
科学的根拠はなかったというのが事実、真実であった。




2023.2.10 日テレ

【岸田首相がコメント】卒業式マスクなし





『週刊現代2023.1.28号

写真の右横を左クリックすると拡大できます。
続けて左クリックするとさらに拡大できます。





2023.1.29~ 占星術師.マドモアゼル・愛さん


2023.2.11 テレビ金沢とNHK金沢放送局
マスクなし卒業式




2023.3.10 東京新聞

2023.3.10 NHK
2023.3.10 ロイター




2023.3.14 集英社オンライン
  医は算術だった。



2023.4.27 FNNプライムオンライン




2023.5.11 谷本誠一さんと丈幻さんの対談
大発見 新型コロナ感染症が2種類になった




2023.5.12 南出賢一泉大津市長




2023.5.16 朝日新聞
  確かにデクラスの可能性はある。
 批判を予測して製作している。
 NHK良識派巻き返しの兆候。
   メディアの論調も変わる。
 しかしながら遅すぎる。
 



2023.5.16 読売新聞
 「これまでのコロナに関する報道はすべて
 捏造であった、捏造を報じさせられた」と、
 その理由と併せて全メディアが謝罪すべき。




2023.5.16 東スポ




2023.5.16 元総務相・原口一博衆議発信






『養生訓』貝原益軒

 医は仁術なり。仁愛の心を本とし、
 人をすくうを以て志とすべし。
 わが身の利養を専ら志すべからず。
 天地のうみそだて給える人をすくい
 たすけ、万民の生死をつかさどる術
 なれば、医を民の司命という、きわ
 めて大事の職分なり。









以下参考


たにもと せいいち

1956年5月5日、広島県安芸郡
江田島町(現江田島市)生まれ。
江田島町立江田島小学校、同中学校、
広島県立呉三津田高校卒業。
1969年、中学1年のとき百科事
典をひき独学で将棋を覚える。
1975年2月、坂田三吉の孫弟子・
大阪の高島一岐代九段に弟子入りし
て、プロ将棋士養成機関「奨励会」
に在籍。坂田三吉の曾孫弟子、段位
四段。
1987年10月、東京で中川秀直
衆議院議員秘書となり、1991
年7月からは地元同議員の秘
書を務め、生の政治を肌で学ぶ。
1995年4月、呉市議選に初出馬、
初当選。
1999年4月、同市議選、惜敗。
同年月、再び中川秀直衆院議員の
広島秘書となる。
2003年4月、呉市議選で再選復
活し、現在6期目。その間、議会会
派および政治団体「自然共生党」を
旗揚げ。


 本来、国会で行われるべき質疑

谷本誠一さん (@dongameryu) · Twitter

  2023.1.20発信   子どもたちが教育委員会へ
  手紙を渡しに行きました!   岐阜県瑞浪市にて





コロナ騒動のつくりかた

アニメ「戦争のつくりかた」




日本国憲法   

   第九条

 ① 日本国民は、正義と秩序を基調とす

   る国際平和を誠実に希求し、国権の

   発動たる戦争と、武力による威嚇又

   は武力の行使は、国際紛争を解決す

   る手段としては、永久にこれを放棄

   する。

 ② 前項の目的を達するため、陸海空軍

   その他の戦力は、これを保持しない。

   国の交戦権は、これを認めない。


  第二十一条

    ①   集会、結社及び言論、出版その他一切の

        表現の自由は、これを保障する。

    ② 検閲は、これをしてはならない。通信の

      秘密は、これを侵してはならない。








〈小社推薦法話〉 

   当講座記事NO.274から


 浄土真宗布教使 阿部信幾さん

  神のはたらきのメカニズムを語っている。

   カントの物自体の内実を語っているようにも

   思える。

   七高僧  

    龍樹、天親、曇鸞、道綽、善導、源信、源空

     一非高非僧

      因幡の源左 「ようこそ ようこそ さてもさても」

        浪曲親鸞聖人京日記  京山幸枝若 


  安居、三願転入、二種深信、仏教は他力、還相回向

      真宗各派が年に一度揃って「親鸞会」も誘って

      安居に集ってみたらいかがだろうか。

        また、全僧侶が当講座記事 NO.170 で紹介した

        東京大衆歌謡楽団のような形で辻法話、辻問答、

    辻対話もされてみてはいかがだろうか。


     念仏者の生き方

   第十八願について

     親鸞の教えは師法然の教えを超える「他力の信心」

  『歎異抄』と『御文章』の違い、阿部さんの経歴と

   「親鸞会」についても語っている。


  法然・親鸞の教え、蓮如のがんばり、助け合いの心

  生きるということ.世界を救う日本という国

  兵戈無用

     死の解決、死に方・生き方を問わない


   仏教の真髄を語る阿部信幾さん



〈後記〉

   親鸞が比叡山から降りたように親鸞の教えを

 聞き学ぶ真宗者は本願寺を去る時が来ている。

 阿部信幾さんの法話は、私がこれまで聴いた

 真宗僧侶・学者の中で最高内容の法話である。

 親鸞を真に理解するただ一人の人物といって

 いい。これだけの見識を持たれた方が、喫緊

 の課題として、新型コロナの虚構を見破れな

 いのか不思議である。あるいは分かっていて

 沈黙しているのかもしれない。しかしながら、

 コロナワクチンで斃れていくであろう浄土真

 宗門徒の方々に対して、命と暮らしを救う責

 があるはずである。浄土真宗本願寺派僧侶

 としてではなく、浄土真宗信心者として門徒

 と対峙していただきたく切に望むものである。

               (当講座編集人)


 当講座記事NO.274 「光」のゆくえ・悪人正機

 2023.4.26「普通」の人が試金石・神籬となる時代



  青蓮華の上に立つ阿弥陀仏

  四十八願の光(1500年製作)

  金沢市・真宗大谷派専長寺所蔵

  当講座記事NO.70から

  


〈小社推薦図書〉

   当講座記事NO.249、274から

  

親鸞『教行信証』(1224年)

   
    

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300. 来たる時代への提言・記事全項目紹介

 【2023年5月3日配信】小社発信記事            日本の重心富山県沖、大陸から見た日本         みんな仲良く      (富山県作成)  題字 井上碧山さん (北九州市)         絵  本多千鶴子さん(金沢錦丘高校1年)       発行 金沢出版社  当講座記事の開き方と記事全項目  「現代の声」講座へアクセスをいただき 有り難うございます。 NO. 291の記事でも 紹介しましたが、改めて以下のとおり再度 記します。  この講座の趣旨は、「講座の開設にあた って」を見ていただければ幸いです。  当講座を自由に使っていただければ嬉し く思います。  記事を見つけやすくするために記事項目 を上に記しました。  各記事項目を左クリックすると各記事の タイトルが出てきます。その記事タイトル または「続きを読む」を左クリックすると 記事が出てきます。  画面右側目次と併せて何か参考になれば 幸いです。   また、当講座へのご寄稿や当講座記事の 内容等についてのご批判、ご意見、ご感想 など次のメール宛にていつでもいただけれ ばなお有り難いです。   (当講座編集人)    gendainokoe@gmail.com      当講座の画面にある「前の投稿」を左ク リックすると各記事の冒頭部分が順次出て きます。  「ホーム」を左クリックすると一番最初 の画面に戻ります。  「新しい投稿」を左クリックすると一つ 前の画面に戻ります。  また、画面右側の目次の各記事タイトル を左クリックすると、その記事がすぐに出 てきます。目次の NO.215 以降の記事は、 各月別にまとめてあります。「過去の記事」 を適宜左クリックするとタイトルが出てき ます。  「人気の記事」は、最近一ヶ月間にアク セスが多かった記事10本を上から人気順に 紹介してあります。  各記事中の写真は、写真の中または右横 を左クリックすると拡大できます。  「現代の声」講座全記事の紹介 記事項目 NO. 223、「職」に関する記事 314、「哲学」に関する記事 227、「コロナ」に関する記事 228、「スポーツ」に関する記事 229、「自然」に関する記事 230、「教育」に関する記事 231、「歌」「音」「踊り」「情」に関する記事 232、「歴史」「非戦」に関する記事 233、「人

224. 天と地をつなぐ「おわらの風」

【2022年1月22日配信】   大寒           七尾市 石島 瑞枝             雪解けの春風を待つ坂の町               秋風 (2023.9.3)            横浜市 髙祖 路子    夜流しの音色に染まる坂の街                         鏡町地方衆、先人のご苦労をしのびその息吹に応える夜流し .  今町のおわら .      2023.9.3 最終日、西町青年団最終おわらの舞い .                               撮影 木偶乃坊写楽斎さん         〈参考〉                               越中八尾おわら風の盆               「深夜の夜ながし」      日本と日本人が失くしてしまった、  奪 われてしまった温かい心情、 郷愁  --それらを求めて各地から 数多の  見物者 が、 魅入られたかのように、  取りもどす か の ように八尾へ と 足を  運 ぶ の だろうか。  高橋治と石川さゆりの『風の盆恋歌』  の影響が大きいとも八尾ではいわれ  て いる。言葉と 歌の 力のすごさか。  事実、この 歌 の前と後とでは、風の  盆訪問 者 数に圧倒的な差がある。  紅白で、「命を賭けてくつ がえす」  と、着物の 袖 を 強く 握りしめ 揺さぶ  り ながらうた った 「くつがえす」の  一語の中に、日本の 歌手 として歩ん  できた 石川さゆりの、 自 らの心の奥  底にある深い 懐 いをも 包んだ 全 情念  が 込め ら れて い る。  旅人の多くが八尾に滞在してい る中、  わずかのさすがの通だけが、おわら  本来 の良 さ が漂っている深夜の夜流  し の、 後ろ姿を見ている。個性 ある  いで たちもすばらしい。  おわらは見せるものなのか、見られ  るこ とを意識すらせずに心ゆく まで  自ら楽しむものなのか。あるいはま  た、…… …… 高橋治と 石川さゆりは、  諸々のことを考える、見直すための  たいへ ん な「契機」 を 与 えて くれ た  ので ある 。    個人的な所感を述べれば、おわらは  縄文と江戸の文化が八尾で花開いた  ような気がする。  (当講座編集人)    鏡町の踊りに魅入

328. ふるさとなまり

 【2024年1月28日配信】   おばばの言葉                       白山市 番匠 俊行                                私の両親は石川県石川郡美川町(現白山 市)に生まれ育ちました。両親のそれぞれ の両親も同町の生まれ、育ちです。除籍簿 を見ると、私の先祖は全員、明治初期から 同町の住人でした。  私は高校時代まで美川で育ち、そのあと 関東の大学を卒業し、宮城県内で就職し、 現在、郷里の美川で塾教師をしています。  私の祖母は1900年生まれで伝統産業 の美川刺繍をしていました。亡くなるまで 町から一歩も出たことがなく、町の人たち との会話を楽しみに生きていたようです。  その会話を耳にした一端をご紹介します。  美川町は手取川の河口の町で日本海に面 しています。作家の島田清次郎、詩人の邑 井武雄、政治家の奥田敬和、歌手の浅川マ キらの出身地でもあります。  「美川弁」といってもいい言葉は、隣町 の能美郡根上町(現能美市)や能美郡川北 村(現能美郡川北町)、石川郡松任町(旧 松任市、現白山市)ともちょっと異なって いると思います。  私は金沢市内の高校に通ったのですが、 私の話す言葉がおかしいと、いつも友人に 笑われていました。言葉だけで伝えるのは 難しいのですが、動詞、形容詞、形容動詞 のエ音便がイ音便になったり、また、人名 や名詞の発音のアクセントや抑揚、強弱、 長短が独特みたいです。  鹿児島弁が混じっているのではないかと 言う人もいます。もしそうであれば、最初 の石川県庁が美川町に置かれたことと関係 しているのかもしれません。内田政風とい う薩摩藩士がトップとなりはるばるこの町 にやって来たと聞いています。ひょうきん な美川の人たちが薩摩から来た役人たちの 言葉をおもしろがって真似して、流行らせ、 それがそのまま一部根づいたのではないか と思ったりもしています。  内田はなぜか金沢県とすることを拒否し、 県名を石川郡から拝借して石川県にし、さ らに「美川県」にとまで県名をかえようと したと聞きます。石川県はあわや美川県に なっていた可能性もあったということです。  これはこれでおもしろい話ですが、内田 は、美川町を中心にした金沢以上の新たな 県都を、白山を源として流れる県内最大の 河川・手取川(石川)を

307. 職人の心意気 -「技」の文化 -

 【2023年7月3日配信】   手作りへのいざない    -「技」の文化-     縫い針のひとはりに込める夢  敦賀市 宮岸 かなえ                     てのひらに落ちる雨滴が灯をともす     鹿児島市 井上 治朗                        器(うつわ)  器への思い    九谷焼絵付師  宮保 英明         用という約束の形を提供しながら、その 形の中でどれだけ新鮮な自身の感覚を保ち 得るか、どんな可能性を引き出し得るか、 自身を試す姿勢で器と向かい合いたい。  自意識による変身、習慣のタガをはずし、 本来まったく自由に扱える創作表現への自 意識を、材質としての焼きものにぶつけた い。  盛られる料理に好かれる器。使いよくて 楽しくて、ついつい使ってしまう器。見た 目に静かで、しかし強い存在感を持ち、素 直に語りかけてくる。そんなものを心がけ てつくりたい。 みやぼ ひであき 20歳から絵付けをはじめる。 1950年石川県白山市生まれ。 石川県加賀市日谷(ひのや)在住。 日谷川をはさんで両側に民家と山が並ぶ。 谷間の村・日谷の向こうには人はいない。 宮保家の裏もすでに森である。 仕事をするのにいい場所をさがし歩き、 1984年の夏、白山市から引っ越してきた。 「ときどき熊が顔を出す」と妻の文枝さん。 小社発行・『北陸の燈』第4号より 撮影・八幡スタジオ 当講座記事NO.21、249再掲 当講座記事NO.223、「職」に関する記事から     芭蕉布ムーディー綾番匠くずし 平良 敏子   鋏 川澄 巌  文駒縫(あやこまぬい) 竹内 功   匠  足立区が誇る「現代の名工」    当講座記事NO.269、「世界屈指の技と清ら」から   流し猫壺 河井 寛次郎      「祖父寛次郎を語る」鷺 珠江さん     当講座記事NO.280、「湯の人(4)」から   樹 -卒業制作- 青木 春美     当講座記事NO.22、「織を通して学んだこと」から     絹本著色方便法身尊影  1500年製作      当講座記事NO.72、「松帆榭にて」から   千年の土 珠洲焼 篠原 敬    当講座記事NO.296、「あの日のこと」から     バンチェン土器   タイ・バンチェン遺跡     当講座記事NO.288、「個

311. レジェンド記者、真実を追う

 【2023年8月2日配信】小社発信記事      木原事件、ジャニーズ事件、 松本VIP事件、 自民裏金脱税事件、政治、ジャーナリズム                      佐藤章 さんの発言とともに考える            尾崎豊『ダンスホール』1984.3.15  東京新宿RUIDO 浅 川マキ/ ライブ夜 1977.11.19 京大西部講堂 桃山晴衣『遊びをせんとや生まれけん』 最新順 ジャニーズ・松本VIP事件、震災その他記事 当講座記事NO.320 2024.3.6 谷本誠一さん、中川秀直衆議秘書時代を語る 広島県前呉市議(6期)の谷本さんが 高校生の インタ ビューに応えてパー券販売、地盤培養活動などを話す。 撮影 2023.8.3 2021.5.21 佐藤章さんスクープ解説動画 第二次安倍内閣安倍晋三首相退陣の真相 木原事件を考える 2023.8.2 志あるジャーナリストへの呼びかけ .  2023.8.20 黒澤明『天国と地獄』仲代達矢の圧巻の台詞 .                       「被害者・遺族の無念を晴らす。これが刑事の仕事」     佐藤誠元刑事記者会見 2023.7.28 コロンボ、安浦吉之助、 十津川省三、杉下右京をしのぐ 佐藤誠さん の 言葉。「 日本の心」はまだまだ生きている。 同時に加害者側の動機、心情も併せて理解すべきである。 日本の歴史、社会、政治を変える日本史上最高記者会見                    2023.8.8 真犯人 Z氏と木原氏の人生を考える 2023.8.17 事件当日の Z 氏の行動を考察する 2024.8.24 民主主義の岐路.検察再捜査の動き    2029.8.30 事件のもみ消しを決して許してはならない    2023.8.31 事件を報道しない既存のメディアへの怒り                                                     文春報道によれば、2006 年 4月 9日の 午後10時ごろに東京都内で安田種雄さんと いう方が殺されたが自殺とされた。そして 2018年春に捜査が再開されたが、本格的な 捜査に入ろうとした矢先の同年10月下旬に 捜査が突然打ち切られた。  この事件の捜査に当たった警視庁元刑事 の佐藤誠さんが、先月28日

266. 混迷する現代と統一協会 

【2022年8月28日配信】        親友ヨッチにささげる手記          -最期まで友情を信じて-                  石川県河北郡津幡町                 書店員 22歳  酒井 由記子  人は、どんな人と巡り合うか、どんな本 と出会うかによって人生が決まってくると、 ある作家が述べていたのをふと思い出す。 私にとってはまさにそうであった。出会っ た人達も書物もとても大きな影響を残し、 忘れられない出来事となっていったのであ る。   一、高校生の頃  今から六年前(1977年)、私は金沢 二水高校の二年生であった。いや二年生と いうより吹奏楽部生というほうが適切であ るほど私は部活動に情熱を注ぎ込んでいた。 みんなでマラソン、腹筋運動をしてからだ を鍛えあげ、各パートごとでロングトーン をして基礎固めをなして、全員そろって校 舎中いっぱいに響きわたるハーモニーを歌 いあげる。それは、先輩、後輩、仲間達の 一致によって一つの音楽をつくり出すとい う喜びを存分に味わった私の青春時代の真 っ盛りであった。ただ残念なことは、部活 動に熱中すればするほど勉強のほうはさっ ぱり力がはいらなかったことである。中学 生のときは、「進学校にはいるために」と いうただそれだけの目的で受験勉強ができ た。しかし、いざ高校にはいってみると、 また「いい大学にはいるために」と先生方 が口をすっぱくして押しまくる文句に素直 になれなかった。勉強する本当の意味が見 出せなかったのである。その頃から、私は 人間は何のために生きるのだろうかという ことまで突っ込んで考えるようになってい った。  父母が書店を経営しているため本は充分 にあり、書物を読むことによって答えを見 出そうとした。私の強い求めに応じるかの ように一冊の本が転がり込んできた。クリ スチャン作家である三浦綾子さんの『あさ っての風』という随筆集であった。聖書の 言葉がそこに登場しており、それはズシリ と心に響いたのである。その本に魅せられ て三浦さんの自叙伝も何冊か読み進めてい った。しだいに私の魂は、人間をはるかに 越えた大いなる存在があることを感じてい った。確信までは至らなかったけれども、 それらの本によって金沢のプロテスタント の教会に足を運び、牧師さんのお話を聞く ようにもな

272. 学級通信「あいこでしょ」の願い

【2022年10月4日配信】 「命」の新文化創造の世へ            小松市立稚松小学校              教諭 辰巳 国雄        題字 井上碧山さん (北九州市)  絵  本多千鶴子さん(金沢錦丘高校1年) 当講座記事NO.314 山下秀美、哲学の時代へ 同266 酒井由記子、混迷する現代と統一協会 同294 小原基子、おんな川にかかる橋 同303 今野ゆうひ、教え子を再び何処へ送るのか 同318 髙森文子、世界に範たる日本国になるには  学級文集とか、学級通信とか、学級機関 紙 といわれるもの を発行することを、教師 の仕 事の軸の一つに して実践を積み重ねて いる人 がずい分多いと 思う。  私は、学級通信(学級文集・学級機関紙 も 含めて)を発行してから、もう三十年近 くに なる。あるときは季刊であったり、月 間であ ったり、週刊であったり、日刊であ ったり、 その形はさまざまである。その一 年、一年で 形も異なり、内容も変わってき ている。大ざ っぱな言い方をすれば次のよ うになるだろう。  子どもたちの生活のなかみや、思いや考 え を、本音のところで知りたい。それは、 話す ということででもできるかも知れない が、数 十人の学級の子どもたち全員の本音 を知るこ とはむずかしい。話すことの不得 手な子でも 書くことによって本音を語って くれるだろう。 また書くことによって、さ らに、自分の生活 や、思いや考えを、見つ め直すことになり、 印刷されたものを通し て、学級のみんなの共 通の認識を得られる だろう。共通の認識を持 った学級集団(子 どもたち)は、それをステ ップに、学級集 団の文化を創り上げていく力 にするだろう。  これが、私の教育の大きな柱だった。こ う して始めた学級通信発行の仕事は、子ど もた ちの全面発達を願う私の教育実践のそ のとき そのときの証しともなるものになっ た。学級 通信が発行できなくなるというこ とは、私と 子どもたちとの歩みが止まるこ とである。た だ子どもたちの作文や詩を書 いていくだけで はなく、教師としての自分 と子どもたちとの かかわりや、私の思想を も反映させた学級の 歩みを学級通信の中に 定着させていくことだ った。それは、一時 間一時間の授業を最高に 充実させるという きびしい仕事に

280. 湯の人(4)現実と夢

 【2022年11月22日配信】   大きな便り                       加藤 蒼汰          秋とはいっても冬のような寒い夜だった。 浴室にはだれもおらず、脱衣場には番台に 座っている銭湯の主人と私ともうひとり。  その人は銭湯の近所の人であり、かつて 高校の教員をしていた。在職当時、馳浩・ 現石川県知事を教えていたと語っている。 八十歳を超えている。  この銭湯でよく顔を合わせ、会うたびに 知事の高校在学中のエピソードを繰り返す ので、私はその話の内容をすっかり諳んじ られるようになってしまった。高校入学時 から卒業までの様子、レスリング部での活 躍などであるが、私が特に感銘を受けた話 は、知事は高校時代、冬、雪が降り積もっ た朝には真っ先に早出登校して、生徒・教 職員を思いやり、校門から校舎玄関入り口 までの路をひとりスコップで雪かきをして いたというくだりである。  そんなすばらしい教え子をもつ元先生が、 服を脱ぎ裸になって浴室入り口に向かって 五、六歩あるきながら大便を三個落とした のである。気づかずに落ちたようなので、 私は「先生、落としもの」と声をかけると、 「ありりー、まったく気いつかんかった。 あはははは」と笑うのである。  私は、脇にあったチリトリでこの塊をす くいとり、「みごとな色と固さやね」と言 いながらトイレに流した。しかしながら、 脱衣場にはその匂いが全面に沁みわたり、 息が苦しくなるほどだった。このとき私は、 幼いころサーカスを見たときのことを思い だした。  それは曲芸をしていた象が巨大な大便の 塊を三個落とし、団員があわててスコップ で拾いあげていた光景であった。このとき の衝撃の記憶がよみがえり、私にとっさに チリトリを思いつかせたような気がする。 本を読んでいた番台の主人もその匂いで事 のいきさつに気づき、「匂いもすばらしい ね」と笑いながら脱衣場の窓を全開し床を 雑巾でふいてくれたが、その強力な匂いは 容易に消えなかった。  その間、先生は先に浴槽へ入り、気持ち よさそうに浸かっていた。私は先生と湯壺 にいっしょに漬かることに一瞬躊躇したが、 免疫機能が高まるまたとないチャンスでは ないかとの思いも何ゆえか突然こみあげて きて湯船に同席、お伴したしだいである。  「よくあることなんけ」と湯中、思わず

327. 能登はやさしや土までも(2)

 【2024年1月8日配信】          お金から「いのち」の時代へ(10)             たくましくやさしき能登に光させ                    2024年3月11日              気仙沼市 菅野 千鶴子                              二隻だけでは足りない話にならない      被災者全員を救う方法を考えるべき    「五百年のひびき」   「日々是稽古」 .        輪島名舟の人たちへのインタビュー .    当講座記事NO.318 世界に範たる日本国になるには 強震モニタ .    地震情報 .                        同NO.147「能登はやさしや土までも」(1) 八木 正    緊急に避難所の設備充実を          大地震から一週間たった今、改めて 以下の記事を再掲します。   日本海側の原発の現況が気になります。  当講座記事 NO.296と 297で珠洲原発  のことに言及しました が、珠洲原発が  建設されていたらこの地震で日本列島  と朝鮮半島には人が住めなくなってい  たのではないでしょうか。珠洲原発を  絶対に安全だと主張して推進していた  関 西 電力、中部電力、北陸電力、経産  省、政府は 謝罪声明を出すべきだと思  います。    震災被災者の避難先に下記写真のように  ビニールハウスが何箇所かありました。  ここは個人や隣近所で自主的に避難した  場所だと思います。ビニールハウスは、  地震に強いのではないでしょうか。    また、私は高校時代、山岳部で部活動を    していたのでその経験からすれば、冬用    テント、ツエルト、シュラフ、ヤッケ、  ポンチョ、コッフェル、ラジウスなどの  山岳装備を キ スリングに入れておき、 か  つ、テントの張り方、炊事の仕方を日頃  から練習し、いつでも野営に備えていた  らいいのではないかと思いました。  もっともこれらに相当する準備は、国、  県、市町 村の首長や各議員が、常日頃か  ら個人の人権とプライバシーに心配りを  したうえで、率先してしなければならな  い極めて重要な政治の仕事であると思い  ます。特に今現在おこっている震災は、  何年も前から充分に予測できたことだけ  に、最低

275. スポーツを文化にするために

【2022年10月10日配信】     交驩のエール     花開きつつあるエンジョイベースボール    「学生野球考」          慶應義塾大学野球部監督                   前田 祐吉      「サード!もう一丁!」「ヨーシこい」 と いう元気な掛け声の間に、「カーン」と いう 快いバットの音がひびくグラウンドが 私の職 場である。だれもが真剣に野球に取 り組み、 どの顔もスポーツの喜びに輝いて いる。息子 ほどの年齢の青年たちに囲まれ、 好きな野球 に打ち込むことのできる私は、 つくづく、し あわせ者だと思う。  学生野球は教育の一環であるとか、野球 は人間形成の手段であるということがいわ れるが、私の場合、ほとんどそんな意識は ないし、まして自分が教育者だとも思わな い。どうしたらすべての野球部員がもっと 野球を楽しめるようになるのか、どうした らもっと強いチームになって、試合に勝ち、 選手と喜びを共にできるのか、ということ ばかり考えている。  野球に限らず、およそすべてのスポーツ は、好きな者同志が集まって、思いきり身 体を動かして楽しむためのもので、それに よって何の利益も求めないという、極めて 人間的な、文化の一形態である。百メート ルをどんなに早く走ろうと、ボールをどれ だけ遠くへカッ飛ばそうと、人間の実生活 には何の役にも立たない。しかし、短距離 走者はたった百分の一秒のタイムを縮める ために骨身をけずり、野球選手は十回の打 席にたった三本のヒットを打つために若い エネルギーを燃やす。その理由は、走るこ とが楽しく、打つことが面白いからにすぎ ない。さらにいえば、より早く走るための 努力の積み重ねが何物にも替えがたい喜び であり、より良く打つための苦心と練習そ のものに、生きがいが感じられるからであ る。  このように、スポーツは余暇を楽しみ、 生活を充実させるための手段で、それ以外 には何の目的もないはずである。むしろ目 的のないことがスポーツの特徴であり、試 合に勝つことや良い記録を出すことは、単 なる目標であって終局の目的ではない。  かつて超人的な猛練習でスピードスケー ト の王者といわれ、冬季オリンピックの金 メダルを独占したエリック・ハイデンは「 金メダルは私の人生の目的ではない。それ に至るプロセスの喜びが私
         柿岡 時正
         廣田 克昭
         酒井 與郎
         黒沢  靖
         神尾 和子
         前田 祐吉
         廣田 克昭
         伊藤 正孝
         柿岡 時正
         広瀬 心二郎
         七尾 政治
         辰巳 国雄
         大山 文人
         島田 清次郎
         鶴   彬
         西山 誠一
         荒木田 岳
         加納 韻泉
         沢田 喜誠
         島谷 吾六
         宮保 英明
         青木 晴美
         山本 智美
         匂  咲子
         浅井 恒子
         浜田 弥生
         遠田 千鶴子
         米谷 艶子
         大矢場 雅楽子
         舘田 信子
         酒井 由記子
         酒井 由記子
         竹内 緋紗子
         幸村  明
         梅  時雄
         家永 三郎
         下村 利明
         廣田 克昭
         早津 美寿々
         木村 美津子
         酒匂 浩三
         永原 百合子
         竹津 清樹
         階戸 陽太
         山本 孝志
         谷口 留美
         早津 美寿々
         坂井 耕吉
         伊佐田 哲朗
         舘田 志保
         中田 美保
         北崎 誠一
         森  鈴井
         正見  巖
         正見  巖
         貝野  亨
         竹内 緋紗子
         滋野 真祐美
         佐伯 正博
         広瀬 心二郎
         西野 雅治
         竹内 緋紗子
         早津 美寿々
         御堂河内 四市
         酒井 與郎
         石崎 光春
         小林 ときお
         小川 文人
         広瀬 心二郎
         波佐場 義隆
         石黒 優香里
         沖崎 信繁
         山浦  元
         船橋 夕有子
         米谷 艶子
       ジョアキン・モンテイロ
         遠藤  一
         谷野 あづさ
         梅田 喜代美
         小林 ときお
         中島 孝男
         中村 秀人
         竹内 緋紗子
         笠尾  実
         前田 佐智子
         桐生 和郎
         伊勢谷 業
         伊勢谷 功
         中川 清基
         北出  晃
         北出  晃
         広瀬 心二郎
         石黒 優香里
         濱田 愛莉
         伊勢谷 功
         伊勢谷 功
         加納 実紀代
         細山田 三精
         杉浦 麻有子
         半田 ひとみ
         早津 美寿々
         広瀬 心二郎
         石黒 優香里
         若林 忠司
         若林 忠司
         橋本 美濃里
         田代 真理子
         花水 真希
         村田 啓子
         滋野 弘美
         若林 忠司
         吉本 行光
         早津 美寿々
         竹内 緋紗子
         市来 信夫
         西田 瑤子
         西田 瑤子
         高木 智子
         金森 燁子
         坂本 淑絵
         小見山 薫子
         広瀬 心二郎
         横井 瑠璃子
         野川 信治朗
         黒谷 幸子
         福永 和恵
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         秋山 郁美
         加藤 蒼汰
         森本 比奈子
         森本 比奈子
         吉村 三七治
         石崎 光春
         前田 佐智子
         前田 佐智子
         前田 佐智子
         前田 佐智子
         中野 喜佐雄
         八木  正
         堀  勇蔵
         家永 三郎
         広瀬 心二郎
         菅野 千鶴子
         海野 啓子
         菅野 千鶴子
         海野 啓子
         石井 洋三
         小島 孝一
         キャリー・マディ
         谷本 誠一
         宇部  功
         竹内 緋紗子
         谷本 誠一
         酒井 伸雄
163、コロナ禍の医療現場リポート
         竹口 昌志
164、この世とコロナと生き方を問う
         小社発信記事
165、コロナの風向きを変える取材
         橋本 美濃里
166、英断の新聞意見広告
         小社発信記事
167、ワクチン接種をしてしまった方へ
         小社発信記事
168、真実と反骨の質問
         小社発信記事
169、世論を逆転する記者会見
         小社発信記事
170、世界に響けこの音この歌この踊り
         小社発信記事
171、命の責任はだれにあるのか
         小社発信記事
172、歌人・芦田高子を偲ぶ(1)
         若林 忠司
173、歌人・芦田高子を偲ぶ(2)
         若林 忠司
174、歌人・芦田高子を偲ぶ(3)
         若林 忠司
175、ノーマスク学校生活宣言
         こいわし広島
176、白山に秘められた日本建国の真実
         新井 信介
177、G線上のアリア
         石黒 優香里
178、世界最高の笑顔
         小社発信記事
179、不戦の誓い(2)
         酒井 與郎
180、不戦の誓い(3)
         酒井 與郎
181、不戦の誓い(4)
         酒井 與郎
182、まだ軍服を着せますか?
         小社発信記事
183、現代時事川柳(六)
         早津 美寿々
184、翡翠の里・高志の海原
         永井 則子
185、命のおくりもの
         竹津 美綺 
186、魔法の喫茶店
         小川 文人 
187、市民メディアの役割を考える
         馬場 禎子 
188、当季雑詠
         表 古主衣 
189、「緑」に因んで
         吉村 三七治 
190、「鶴彬」特別授業感想文
         小社発信記事
191、「社会の木鐸」を失った記事
         小社発信記事
192、朝露(아침이슬)
         坂本 淑絵
193、変わりつつある世論
         小社発信記事
194、ミニコミ紙「ローカル列車」
         赤井 武治
195、コロナの本当の本質を問う①
         矢田 嘉伸
196、秋
         鈴木 きく
197、コロナの本当の本質を問う②
         矢田 嘉伸
198、人間ロボットからの解放
         清水 世織
199、コロナの本当の本質を問う③
         矢田 嘉伸
200、蟹
         加納 韻泉
201、雨降る永東橋
         坂本 淑絵
202、総選挙をふりかえって
         岩井 奏太
203、ファイザーの論理
         小社発信記事
204、コロナの本当の本質を問う④
         矢田 嘉伸
205、湯の人(その2)
         加藤 蒼汰
206、コロナの本当の本質を問う⑤
         矢田 嘉伸
207、哲学の時代へ(第1回)
         小社発信記事
208、哲学の時代へ(第2回)
         小川 文人
209、コロナの本当の本質を問う⑥
         矢田 嘉伸
210、読者・投稿者の方々へお願い
         小社発信記事
211、哲学の時代へ(第3回)
         小社発信記事
212、哲学の時代へ(第4回)
         小社発信記事
213、小説『金澤夜景』(2)
         広瀬 心二郎
214、小説『金澤夜景』(3)
         広瀬 心二郎